維新と立憲は奇しくも同じ日に新代表(維新は共同代表)を誕生させた。
片山虎之助共同代表の病気辞任に伴い幹事長から新共同代表となった馬場伸幸氏は、きょう30日、音喜多駿・新政調会長らと共に国会内で記者会見した。
フリージャーナリストから橋下徹氏の東京都知事選出馬の可能性を質問された馬場新共同代表は「(橋下氏が)立候補するか分からないが」としながらも、次のように答え出馬の可能性を否定しなかった―
「東京でも知事をお預かりすれば全国展開が早くなる。コロナで露呈したように、(今後も)いろんな大きな問題が出てくる。大きな問題を解決していくためには、橋下さんのような方が、東京の知事を務めるべきだと思う」。
自らも含めた新人事を「超攻撃的な布陣」と称する音喜多新政調会長の発言が強烈だ。
田中から今後の選挙の展望について聞かれた音喜多氏は次のように答えた―
「立憲民主党は、本来は中道まで包括するはずが、共産党にあまりに寄りすぎてしまった。都民からの支持が失われつつある。
(維新は)来年の参議院選挙は確実に1議席を確保していく。そして次の統一地方選挙で議席を2倍3倍にし、地方議員の手足を増やして、その次の衆議院選挙では立憲民主党を追い越す。それに向けて準備をしていきたい」。
今回の衆院選で議席を約4倍増とし大躍進した維新。それでも松井一郎代表は「自民党に比べたら吹けば飛ぶような存在」と自陣営を戒めた。立憲なんぞ目ではない、ということだ。(Zoomによる役員会で)
マスコミで大々的に報じられているように立憲民主党は、きょう30日、泉健太政調会長を新代表に選出した。
記者会見での質問は「共産党との野党共闘をどうするのか?」に集中した。新代表は、明確な回答を避けながらも修正を示唆した。
立憲内には共産党を切って右に行きたい勢力と、共産党との選挙協力で議席を得た勢力が共存する。分裂を指摘する向きは少なくない。
立ち位置が定まらないままフラフラの状態を続ければ、来夏の参院選も敗北するだろう。
猛威を振るう新興勢力は東京を席捲する勢いだ。リベラル勢力は結束すべきである。さもなくば大阪の二の舞を踏む。
~終わり~