広島の市民運動家が供託金を寄付等で集めて、4月8日告示、25日投開票の参院再選挙に出馬する。供託金300万円は無事集まり、ポスター撮りも済ませた。
さとうしゅういち・佐藤周一氏(無所属)=1975年、広島県福山市生まれ。広島県職員を経て介護士に。
さとう氏が2011年に広島県庁を辞職した理由は、3期目をめざす河井案里県議(当時)に対抗するためだった。案里県議と同じ選挙区(広島市安佐南区)に立った。
「案里議員の資金力と物量は当時から群を抜いていた」。さとう氏は振り返る。
今回、さとう氏に寄付したのは、某野党の党員、会社経営者、非正規労働者・・・と幅広い。
某野党の党員は「あなたの政策に共鳴する」と言って浄財を寄せてくれた。妥協の産物である野党共闘に納得が行かない党員が少なくないことを物語っている。
会社経営者は「カネがないのに立候補して戦うことは尊い」。さとう氏出馬の背景を理解してくれたうえでの寄付だった。
非正規労働者は「貧者の一灯です」と電話をくれた。
さとう氏の政策は「脱原発」と「格差是正」が2本柱となっている。
選挙事務所は河井夫妻の自宅(広島市安佐南区)にほど近い場所に設けた。
案里元被告が1億5千万円で議席を買った金権選挙区に、さとう氏は浄財で立つ。
~終わり~
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