合流新党の代表選挙がきょう7日、告示された。自民党の総裁選挙と酷似していることに驚く。
立候補したのは泉ケンタ・前国民政調会長と枝野幸男・立憲代表の二人だが、すでに当選者は枝野氏に決まっている。
立憲内最大派閥であるサンクチュアリの会がいち早く枝野氏に立候補を要請し、党内実力者のほぼ全員が枝野氏を推す。
きょうあった枝野陣営の総決起集会には、菅(かん)直人元首相、岡田克也元副首相、長妻昭元厚労相らが顔を揃えた。小沢一郎氏、中村喜四郎氏らの姿もあった。自民党総裁選以上のオールスターキャストである。党員投票もない。
菅官房長官と枝野代表は、記者から不都合な質問が飛ぶと、木で鼻をくくったような対応をする。何から何まで似ている。
マスコミの世論調査によると合流新党に「期待する」と答えた人は20%台。「期待しない」と答えた人は50%を超える。すったもんだのあげくの合流に国民はウンザリしている、といえよう。
さらに深刻なのが、早ければ10月中にもありそうな総選挙への影響だ。
『週刊現代』はこう予想する—
立国併せた現有議席は96議席(9月3日時点)。獲得議席予想は75~83議席。つまり13~21議席も減らすのである。
「自公を倒すために一つの塊になる」と大言壮語して合流した結果、弱体化するのだ。あまりに皮肉である。
合流組の元国民議員秘書がいみじくも言う。「私たちだって希望を持って来たんじゃないんです。立憲・枝野がダメ」。
国政の影響をダイレクトに受ける地方議員はさらに辛辣だ。ある県議会議員は「枝野天皇が変わってくれればいいのだけど」と本音を漏らした。
~終わり~