選挙報道で定評のある某大手メディアの期日前投票出口調査によると、7月5日投票の都知事選は現職の小池がリードし、宇都宮、山本が共に2位につけている。
山本の出馬表明は告示の3日前、しかも宇都宮と票を奪い合うとして批判が渦巻いた。離反する支持者もいたが、新たな層も加わって、支持を広げているようだ。
田中は街宣現場で聴衆やボランティアに片っ端から話を聴く。
100人中、100人までもが「古い政治を変えてくれるのは太郎しかいない」と答える。
フリーランスの女性(20代)は「政治家って口だけ。本気で国民に寄り添っていない。だが山本太郎さんは国民の生活を見ている」。(19日、品川駅港南口)
既存の野党は「打倒安倍政権」を十年一日のごとく繰り返すだけ。国民の生活は疲弊する一方だ。
選挙ボランティアの女性(介護職40代)は「これまで国会前の座り込みや集会に参加してきたが、野党議員には本気度が感じられない。(既存の)野党を信用する気にはならない」と話す。(23日、世田谷区二子玉川で)
確かに集会や座り込みに野党議員は現れる。だが自らの党の宣伝と安倍政権批判をしたら、そそくさと帰っていく。
コロナ禍でひとつだけ良かったことは、政治の重要性に初めて気がつく人が、少なからず現れたことだ。
30代の夫婦は、これまで選挙には行かなかった。しかし消費税増税で生活が厳しくなってきたところにコロナが襲ってきた。薄氷を踏むような暮らしが続く。
夫妻は「今度は選挙に行く」という。山本を支持する理由を「新しい感覚で政治を変えてくれそう」と話した。(24日、新宿南口で)
立憲を離党した須藤元気議員が、24日も山本陣営の応援演説に入った。
田中は「立憲は幹部の方針として消費税5%への減税は絶対認めない。庶民は税金で苦しんでいるのだが?」と質問した。
須藤は「消費税5%で野党が一つになって、戦うべきはやはり安倍政権だと思うんです。その5%(減税)、みんなが喜ぶし、実際やるべきだと僕自身も思っているんです」
「そこを党が受け入れてくれなかったということは正直、残念でありますし、離党をしようと決意したところであります」とケレン味なく答えた。
山本の票が宇都宮を上回れば、立憲を中心にした野党共闘は破綻する。
新宿南口の街宣現場にいた女性(50代)がいみじくも語った。「市民が共闘し議員を動かす。そして消費税減税を実現させ、オリンピックを中止させる」。
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