れいわ新選組がコロナウイルス対策に関する政府・与野党連絡協議会に参加できなかった問題。
田中はきょう、自民党の「森山裕国対委員長」「立憲の安住淳国対委員長」「れいわの木村英子議員秘書」の3氏に電話で直接確認した。
当事者3氏の説明が食い違っていることがわかった。
誰が伝言ゲームをゆがめたのか?
マスコミ報道などによると、立憲の安住国対委員長は自民党から断られたとしているが、森山国対委員長は「(れいわに)出て(出席して)いただく分には構わない」と証言した。田中龍作の電話取材に対して答えた。
れいわの参院議員・木村英子事務所によるといきさつはこうだ―
18日12時頃、連絡協議会に参加したい旨を木村英子議員の秘書が立憲に伝えた。立憲が野党最大会派として窓口になっているからだ。
午後3時頃、立憲の事務局から電話連絡があり「要望を紙で持って来るように」と言われた。
秘書が要望書を持参して立憲事務局に行くと安住国対委員長から「自民党と話をしたけども(出席は)難しいねと言われた」と告げられた。
マスコミ報道によれば安住氏は記者団に対しても同様の趣旨のことを話している。
だが、田中が森山国対委員長に直接聞いた話とは温度差がある。
田中が「自民党の方で断ったのか?」と聞くと森山国対委員長は「そんなことはない」ときっぱり答えた。
森山氏は「(政調のように)政策を議論する場ではないので要望は文書で出していただきたいと言った」としながらも「出て(出席して)頂いても構わない。そこが正確に伝わっていたかどうか」と話した。
さらには「入れないということではないので(れいわと立憲で)もう一回協議して頂ければ」とれいわの出席に寛容な姿勢を示した。
安住氏の説明は、れいわ側の証言とも極端に食い違う。
田中の電話取材に安住氏は「れいわの皆さんの声をきちっと反映する方法がないかと『木村さんたち』と話したんですね」と殊勝に語った。
そのうえで「我々がれいわを外してると言われるのは心外です」と憤慨した。
木村英子議員の秘書はこれを真っ向から否定した。「安住先生(国対委員長)は木村と一度も会ったことがない」と。
『木村さんたち』を、安住氏が木村議員の秘書と話した、と解釈するのにも無理があり過ぎる。
秘書氏は18日、立憲に呼びつけられて、上述のように安住国対委員長から「『自民党が難しいと言っている』などと一言二言告げられただけ」と証言する。
昨夏の参院選挙でれいわ新選組が228万票を獲得。立憲は前回の衆院選(2017年)より比例票を300万票減らした。
れいわの街宣を聞きに来た有権者に「これまではどこ(どの党)に入れていたのか?」と聞くと、ほとんどが「立憲」あるいは「民進(立憲の前身)」と答えた。
立憲はれいわを国政政党として協議会に出席させたくないんだよ…永田町の動静に詳しいジャーナリストたちはこう見ている。
~終わり~
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