【沖縄・高江発】米軍ヘリパッド建設予定地に入った 凄まじい自然破壊

ヘリパッド移設工事が行われていることを記録する建設業者の表示。切り株の直径は50センチ近くあった。=26日、東村高江・ヘリパッド建設予定地 撮影:筆者=

ヘリパッド移設工事が行われていることを記録する建設業者の表示。切り株の直径は50センチ近くあった。=26日、東村高江・ヘリパッド建設予定地 撮影:筆者=

 原生林を容赦なく なぎ倒し ながら、米軍ヘリパッド基地の建設は着々と進んでいた。

 田中は26日、国有林の林道づたいにヘリパッド建設予定地を歩いた。

 高さが大人の胸を超え、直径が4㎝以上の立木を伐採するには林野庁・沖縄森林管理署長の許可が必要になる。夥しい数の樹木が無残にも切り倒されていた。
 
 それらが大人の胸の高さを超えていることは疑いようもなく、直径は4センチ以上だった。沖縄防衛局は 森林管理署長の許可を取ったのだろうか?

 タテ・ヨコ30m四方が更地になっている所もあった。更地にされる前は緑豊かな森林であることを証明する木の切り株が大小無数にあった。

 アセスの対象になるはずだが、その形跡はない。現場は違法伐採のオンパレードだった。

ユンボは激しい勢いで原生林を破壊していた。巨大クワはまるで怪獣のようだ。=26日、東村高江・ヘリパッド建設予定地 撮影:筆者=


ユンボは激しい勢いで原生林を破壊していた。巨大クワはまるで怪獣のようだ。=26日、東村高江・ヘリパッド建設予定地 撮影:筆者=

 途中米兵に遭遇した。「何をしてるんだ?」と聞かれたが、丸腰だったので怖くはなかった。

 連日、大量の建設資材が搬入されているゲート前から1・8キロの地点は、離着陸帯そのものが設けられる場所だ。立木には『N1』と書いた赤いリボンがくくり付けられていた。

 N1離着陸帯につながる幅員3mの道路が出来上がっているのはゲートから1・3キロあたりまでだ。あと500m余りで離着陸帯予定地まで届く。

 道路は1日100mのペースで進んでいるとされる。凄まじい速度と規模で自然破壊が進む。

ヤンバルの森の支配者は米海兵隊だった。原生林の真っただ中でこんな表示に出くわすと、分かっていても愕然とする。=26日、東村高江・ヘリパッド建設予定地 撮影:筆者=

ヤンバルの森の支配者は米海兵隊だった。原生林の真っただ中でこんな表示に出くわすと、分かっていても愕然とする。=26日、東村高江・ヘリパッド建設予定地 撮影:筆者=

  ~終わり~

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