~野党編~ 翼賛選挙が始まった 市民候補も立ち上がった

地元商店街を練り歩く五十嵐候補。道行く人が気軽に握手を求めてくる。ありがちな仕込みではない。=17日、八王子市内 撮影:筆者=

地元商店街を練り歩く五十嵐候補。道行く人が気軽に握手を求めてくる。ありがちな仕込みではない。=17日、八王子市内 撮影:筆者=

 八王子市長選挙は2期目を目指す現職に五十嵐仁氏(元大学教授・政治学=64歳)が挑む。

 共産党、社民党、生活者ネットが五十嵐候補を「応援」する。「推薦」「支持」という形をとらない。市民選挙にするためである。

 自公に民主と連合がくっついた大政翼賛選挙の現職陣営とは対極的だ。

 ある有権者(70代女性)は五十嵐氏を「私たちの候補者」と呼んだ。

 17日、立候補の届け出を済ませた五十嵐候補はJR八王子駅前でマイクを握った。

 「私は八王子の病気を治す。病名は開発病。石森さん(現市長)は目が悪いようで市民の生活が見えていない」。

 五十嵐候補がヤリ玉に上げるのが物流センター計画だ。物流センター建設のために八王子市は巨費を投じて天合峰と呼ばれる雑木林の山を47ヘクタールも切り崩すのである。

 「物流拠点を作ってもトラックは来ない。緑の山を削って借金の山を作るだけ」。

昨年、国会前で安保法制に反対の声をあげた議員、言論人、法律家たちが顔を揃えた。=17日、JR八王子北口 撮影:筆者=

昨年、国会前で安保法制に反対の声をあげた議員、言論人、法律家たちが顔を揃えた。=17日、JR八王子北口 撮影:筆者=

 物流センター建設に数百億円も費やせば、当然社会保障費は削られる。

 大型開発一辺倒の石森市政を見直し、限られた財源を「おなかを空かせた子供、若者、働く人々、お年寄り」のために役立てようというのが、五十嵐候補の政策のバックボーンだ。

 一握りの人だけが潤い大半の庶民はどん底の生活に苦しめられる。八王子市長選挙はアベ政治そのものを問う選挙となっている。

 「風邪を治すのがイソジン。政治を治すのがイガジン(五十嵐仁のニックネーム)」。

 おやじギャグを交えながら分かり易く政治の貧困を説き、アベ政治に怒りをぶつける ― 八王子市民もそうでない人もイガジンの熱い演説に一度耳を傾けてみるといいだろう。

   ~終わり~

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