市民メディア生みの親 偲ぶ会

竹内謙氏の遺影。山歩きの時は早大探検部時代から愛用のジャンパーを手離さなかった。=5日夕、日本プレスセンター 写真:筆者=

竹内謙氏の遺影。山歩きの時は早大探検部時代から愛用のジャンパーを手離さなかった。=5日夕、日本プレスセンター 写真:筆者=

 市民メディアの生みの親で、4月に大腸ガンで亡くなった竹内謙氏(享年73)を偲ぶ会が、今夕、都内で開かれた。

 竹内氏は朝日新聞政治部記者を経た後、鎌倉市長を2期8年(1993~2001年)務めた。

 朝日新聞OBはじめ作家の船戸与一氏、元外務省事務次官の谷内正太郎氏・・・日比谷の日本プレスセンターで開かれた「偲ぶ会」には錚々たる顔ぶれが出席し、故人の交友の広さをうかがわせた。

 竹内氏は自らが大新聞社の出身であるにもかかわらず、鎌倉市役所に「広報メディアセンター」を開設、記者クラブが占有していた市政情報をフリージャーナリストや海外メディアにも公開した。

 型破りで何事にもオープンな竹内氏らしい改革だった。田中の記者クラブ嫌いは、多分に氏の影響による。

会場では竹内氏の元気な頃の姿がスライド上映された。右手前は元外務次官の谷内正太郎氏。=5日夕、日本プレスセンター 写真:筆者=

会場では竹内氏の元気な頃の姿がスライド上映された。右手前は元外務次官の谷内正太郎氏。=5日夕、日本プレスセンター 写真:筆者=


 2002年、日本インターネット新聞社(JANJAN)を創設。JANJANは「市民は誰もが記者である」の発想で、市民が原稿を書き、それを掲載した。

 マスコミの社員記者やフリージャーナリストでなくても、誰もが情報発信できる。JANJANは市民メディアの はしり だった。

 鎌倉市長時代に閉鎖的な記者クラブを事実上廃止した竹内氏ならではのメディアを作ったのである。

 職業的な記者でなくても情報発信できる。JANJANの精神は後のSNSに受け継がれた。TwitterやFacebookはマスコミの手が届かない所をカバーし、マスコミのように権力に追従することもない。

 風雲児らしい遺産を残して、竹内謙氏は彼岸へと旅立った。

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