俳優の山本太郎氏(38歳)が今夕、国会内で緊急集会を開き、7月の参院選挙に出馬することを表明した。どの選挙区(比例も含めて)から出るのか、どの政党(無所属も含めて)から出るのかは未定だ。
参院会館で開かれた集会には、山本氏を支援する社民党の福島みずほ党首、生活の党の森ゆうこ代表代行、日本未来の党の阿部知子議員をはじめ、日本共産党の笠井亮議員らが出席した。
山本氏は「ひとつになって大きな受け皿になりたい。このままじゃ自公に持っていかれる」と危機感を示した。
「統一名簿にするとウチの政党が消えるんじゃないか?と心配する人がいるかもしれない。じゃあボクはその政党から出てもいい。やりたいことは一つ。TPPを止めたい。原発を止めたい。被曝を止めたい。だったらこのラストチャンスに乗っかるしかない」。山本氏は出席した各党の重鎮に訴えた。
しかし各党ともお家の事情がある。歴史の長い党もある。統一名簿はなかなか容易ではない。生活の党の森代表代行は「東京選挙区から出てほしい」と要望した。
各党それぞれに思惑があり、候補者調整は容易ではない。昨年末の総選挙は、候補者調整がつかないまま選挙に突入し敗北を喫した。二の舞を演じれば、「脱原発」「反TPP」のシンボルを失うことになりかねない。
社民党、生活の党、共産党の本気度が選挙結果を左右すると言っても過言ではない。山本氏は各党の出席議員に「党に持ち帰って今月末までに結論を出して下さい」と要請した。各党議員はそれを了承した。