ブルームバーグによれば、香港政府はあす4日にも覆面法の制定を発表する。
マスクが禁止されれば市民は素顔をさらさねばならない。このためデモに参加しづらくなる。これが政府の狙いだ。
覆面法は反政府デモが激化した9月ごろから政府内で検討されていたが、ついに法制定となった。
デモ参加者や街頭の中学生に尋ねたことがある。「覆面法が施行されたらどうするか?」と。
男性(20代)は「何もしてなくても逮捕されるのだから、覆面をしてようがしてまいが同じ」。平然と語った。
中学生は「(覆面法が施行されたら)かえって街に出るようになる」。こちらも涼しい顔で答えた。
覆面法に人々は動じていないのだ。マスクをしているから逮捕となれば、警察は何十万人も逮捕せねばならなくなる。果たしてどこに収容するのか。
現地華字紙『星島日報』によれば政府は夜間外出禁止令も検討しているようだ。発動されれば、令状なしの家宅捜索なども可能となる。
覆面法と夜間外出禁止令は共に、日本の緊急事態条項に似た「緊急法」の一環として発動される。
日本にとって香港情勢は対岸の火事ではないのだ。
~終わり~
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読者の皆様。田中は国慶節が終わりしだい帰国する予定でしたが、日本の緊急事態条項によく似た「緊急法」が発動される可能性が出てきました。
日本の今後のためにも見ておかねばなりません。今少しの滞在にご理解、ご支援賜りますようお願い申しあげます。
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