「イスラエル軍兵士、撮影禁止」法案 違反は10年以下の懲役

実刑判決間違いなしのアップ写真。=パレスチナ自治区 撮影:田中龍作=

実刑判決間違いなしのアップ写真。=パレスチナ自治区 撮影:田中龍作=

 イスラエル国会が、ジャーナリストによる軍兵士の撮影を禁止する法律の制定を検討している、という。英紙『インディペンデント』が27日、伝えた。イスラエルの最有力紙『ハアレツ』は社説で論評したようだ。

 法案名はずばり「イスラエル軍兵士のスチールと動画撮影の禁止」。違反すれば10年以下の懲役に処せられる。法案を提出した右派政党「イスラエル我が家」のロバート・イラトフ議員は「撮影は兵士の士気を削ぐ」と説明した。

 どの国でも軍事行動は非公開が原則であるため、軍は当然のごとく報道規制を敷く。報道陣も渋々従う。だがイスラエル軍の場合、事情が違ってくる。ジャーナリストが伝えたいのは、軍と軍が砲火を交える、いわゆる戦争ではない。

 世界に伝えなければならないのは、イスラエル軍が丸腰のパレスチナの民をいとも簡単に殺害したり、虫けらのように虐待したりする現実である。

街頭写真にイスラエル軍が写り込んだら懲役10年。=パレスチナ自治区 撮影:田中龍作=

街頭写真にイスラエル軍が写り込んだら懲役10年。=パレスチナ自治区 撮影:田中龍作=

 右派政党は法案提出理由を「兵士の士気を削ぐ」としているが、本音は残虐な行為をメディアに記録させたくないのである。田中はイスラエル兵から大きな手のひらでレンズを塞がれた。

 市街戦取材ではイスラエル兵が写り込む。法案では、これさえも違法となる。この法案が通ったら、イスラエル軍の残虐非道は闇に閉じ込められる。そればかりでなく戦場の景色さえも撮影できなくなる。

 ジャーナリストにとって懲役10年はシンドイ。あと先考えない田中でも正直ひるむ。

イスラエル兵はカメラのレンズを手で塞いできた。=パレスチナ自治区 撮影:田中龍作=

イスラエル兵はカメラのレンズを手で塞いできた。=パレスチナ自治区 撮影:田中龍作=

  〜終わり~

   ◇
読者の皆様。パレスチナ情勢をめぐっては、東京新聞でさえ「殺戮」を「衝突」と言い換えるありさまです。

真実を現場から伝えるため中東まで足を伸ばしました。台所がかなり危うくなっております。ご支援何とぞ宜しくお願い致します… http://tanakaryusaku.jp/donation

   ◇
【写真は雄弁な物的証拠】

中東随一の軍隊に占領地の人々が丸腰で立ち向かう【パレスチナ戦争写真集】を公開しました・・・

https://note.mu/tanakaryusaku  からお入り下さい。

大量虐殺があった2014年の【ガザ写真集・いとも簡単に殺される命】と併せて御覧ください。

田中龍作の取材活動支援基金

■郵便局から振込みの場合

口座:ゆうちょ銀行
記号/10180 番号/62056751

■郵便振替口座

口座記号番号/00170‐0‐306911

■銀行から振込みの場合

口座:ゆうちょ銀行
店名/ゼロイチハチ・0一八(「ゆうちょ銀行」→「支店名」を読み出して『セ』を打って下さい)
店番/018 預金種目/普通預金 口座番号/6205675 口座名/『田中龍作の取材活動支援基金』

■ご足労をおかけしない為に

ゆうちょ銀行間で口座引き落としができます。一度窓口でお手続きして頂ければ、ATMに並んで頂く手間が省けます。印鑑と通帳をお持ち下さい。
記号/10180 番号/62056751 口座名/タナカリュウサクノシュザイカツドウシエンキキン

連絡先
tanakaryusaku@gmail.com
twitter.com/tanakaryusaku

パレスチナ(ガザ・西岸)