森友学園の籠池前理事長夫妻が「補助金不正受給」を理由に勾留されて4ヵ月が経つ。
“口封じ”と“みせしめ”の長期勾留に抗議する市民グループがきょう、大阪地検通用門側の公道でプラカードを持ちスタンディングした。
ところが、庁舎警備のガードマンから立ち退かされる“事件”が起きた。「天下の往来で」だ。
市民側が突っ張らずに引き下がったため、警察が出動するような事態にはならなかった。だが「表現の自由」が当局の警備員に損ねられたことは厳然とした事実として残る。
25日には渋谷ハチ公前で人権団体が「女性への性暴力に反対する」デモを企画したところ、警察が許可しなかった。
上記二つの排除事件は両方とも安倍首相がらみだ。森友問題、詩織さん事件を連日、野党が国会で追及している。抗議の市民を可視化しないよう当局が「忖度」しているのだろうか。
警察官僚出身の小野次郎・前参院議員は、ツイッターで強く警鐘を鳴らす―
「詐欺や補助金不正受給の事件で、起訴後の被告人を長期間拘禁するのは極めて異常。これでは未決勾留自体が一種の刑罰執行になってしまう」
「無罪が推定される筈の被告人の人権はどこへ行った? 政権も「戻ってきた」夫妻による安倍夫妻批判の再開を心底怖れている」。
大阪地検前抗議に西宮市から参加した男性(60代後半・年金生活者)は次のように憤る―
「籠池夫妻の愛国教育には大反対だが、お上に楯突いたら こうなる という みせしめ 。昔の思想犯と同じ」。
尼崎から足を運んだ女性(契約社員・50代)は「私は籠池さんの思想とは真逆だが、『安倍さんに逆らったらこうなる』ということには反対したい」。
呼びかけ人の男性(大阪市内在住・70代)はごく近い将来を危惧する。「放っといたらいずれ私たちにも来る」。
~終わり~