【長野発】立憲民主への移籍説 杉尾議員「重く受け止める」

「今でも要請があれば(立民に)行くか?」と記者団に質問された杉尾議員だが、慎重な姿勢に終始した。奥は立憲民主党の枝野代表。=3日、長野市内 撮影:筆者=

「今でも要請があれば(立民に)行くか?」と記者団に質問された杉尾議員だが、慎重な姿勢に終始した。奥は立憲民主党の枝野代表。=3日、長野市内 撮影:筆者=

 憲法破壊と排除の論理に立ち向かって発足した「立憲民主党」。総選挙の公示がわずか8日後に迫った10月2日、枝野幸男代表のたった一人の設立記者会見を後ろの立見席から、感心したように見つめる男がいた。

 杉尾秀哉参院議員。立憲主義を掲げる市民勝手連の支援を受け2016年の参院選に初当選した。思想的には立憲民主党に近い。

 立憲民主党は参院議員が福山哲郎幹事長一人しかおらず、参院では党単独で論戦に加わることは不可能だ。記者出身で調査能力に優れ舌鋒鋭い杉尾のような議員は、党にとってもノドから手が出るほどほしい存在だ。

 枝野はきょう、杉尾の選挙区である長野を訪れ、「杉尾ひでや国政報告会」に出席した。共同記者会見の場も設けられた。

 杉尾が立憲民主に移籍するのではないかとの憶測が駆け巡った。枝野の国政報告会出席をめぐって、地元紙の雄「信濃毎日」(11月22日)は「杉尾、立民移籍への布石」との見方を5段抜きでデカデカと掲げている。

 共同記者会見で記者団の質問は「杉尾の立憲民主への移籍」と「立憲民主・長野県連の設立時期」に集中した。

 枝野は「大きな意味で同じ方向をめざして政治行動を一緒にしていきたい」とラブコールを送った。一方で「(他党に)手を突っ込んでいると誤解されるのは嫌」とも述べ、慎重な姿勢を崩さなかった。

 杉尾は「私一人だけ単独行動するわけにはいかない」としながらも「重く受け止めている」と前向きな姿勢を示した。

 国政報告会では支持者を前に「野党再編成は何らかのタイミングで決断しなければならない」と踏み込んだ。

 10月の衆院選で立憲民主党が長野県で獲得した比例票は22万7,458票。希望の党より1万5千票も多い。

 杉尾を国政に送り出した市民たちが、今度は杉尾の背中を立憲民主党に向けて押す。(敬称略)

立憲民主党の設立記者会見に臨んだ枝野代表を見つめる杉尾議員(左)。「一人で敢然と立ち向かう姿に衝撃を受けた」と述懐する。=10月2日、都内 撮影:筆者=

立憲民主党の設立記者会見に臨んだ枝野代表を見つめる杉尾議員(左)。「一人で敢然と立ち向かう姿に衝撃を受けた」と述懐する。=10月2日、都内 撮影:筆者=

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