原生林を容赦なく なぎ倒し ながら、米軍ヘリパッド基地の建設は着々と進んでいた。
田中は26日、国有林の林道づたいにヘリパッド建設予定地を歩いた。
高さが大人の胸を超え、直径が4㎝以上の立木を伐採するには林野庁・沖縄森林管理署長の許可が必要になる。夥しい数の樹木が無残にも切り倒されていた。
それらが大人の胸の高さを超えていることは疑いようもなく、直径は4センチ以上だった。沖縄防衛局は 森林管理署長の許可を取ったのだろうか?
タテ・ヨコ30m四方が更地になっている所もあった。更地にされる前は緑豊かな森林であることを証明する木の切り株が大小無数にあった。
アセスの対象になるはずだが、その形跡はない。現場は違法伐採のオンパレードだった。
途中米兵に遭遇した。「何をしてるんだ?」と聞かれたが、丸腰だったので怖くはなかった。
連日、大量の建設資材が搬入されているゲート前から1・8キロの地点は、離着陸帯そのものが設けられる場所だ。立木には『N1』と書いた赤いリボンがくくり付けられていた。
N1離着陸帯につながる幅員3mの道路が出来上がっているのはゲートから1・3キロあたりまでだ。あと500m余りで離着陸帯予定地まで届く。
道路は1日100mのペースで進んでいるとされる。凄まじい速度と規模で自然破壊が進む。
~終わり~
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