明日(24日)発売の『週刊文春』と『週刊新潮』に、山本太郎さんの誹謗中傷記事が掲載される。ゲラを読んだが下衆だ。『文春』は太郎氏が極左過激派に踊らされているかのように書いている。『新潮』は奥さんのプライバシーにまで踏み込んでいる。
原子力村とマスコミにとって最も不都合な人物が国会議員になったのだから、彼らはあらゆる手で、太郎氏を陥れてくるだろう。週刊誌の誹謗中傷記事なんぞ序の口だ。
違法行為をしでかすように嵌めることだって、彼らは朝メシ前だ。捜査当局に形式的なミスをつかせ、事件に持って行くこともありうる。
陸山会事件がそうだった。収支報告書に記載すべき期間が後ろにズレたことが「政治資金規正法違反」にあたるとされた。当時ある議員秘書は「あれでやられたら皆やられる」と話していた。
外国籍の住民にわざと献金させ政治資金規正法(22条の5)違反に問うことも可能だ。
野党のある参院議員秘書がきょう夕方、筆者に電話をかけてきた。秘書氏は「太郎さんは大丈夫だろうか? いくらでも嵌められますからね。小沢(一郎)さんがやられた期ズレなんか典型ですよ」と心配するのだ。
小沢氏は記者会見の開放で記者クラブメディアに嫌われ、検察改革を唱えたため検察を敵に回した。
山本太郎氏は電力会社とメディアの不適切な関係を選挙期間中一貫して訴えてきた。太郎氏は彼らの最大のタブーに触れたのである。日米原子力協定まで持ち出して。
太郎氏が国会議員として活動を始めれば、もっと知られたくないことが暴き出されるだろう。太郎氏自身、調査して可視化することに意欲を示している。
原子力村とマスコミは、太郎氏を議員辞職に追い込むくらいの企みをするだろう。太郎氏には「永田町の裏を知り尽くした秘書とマスコミ対応ができるブレーンが必要」と筆者が繰り返し説くのは、このためだ。
「電車に一人で乗せてはいけない。酒を飲んだ時は秘書が家まで送り届ける」。痴漢冤罪に嵌められないようにするためだ。
「ボディーガードをつける」。命を狙われることもあるからだ。2002年、右翼に殺害された民主党議員の石井紘基氏は政界の暗部を調査していた。
「電車に乗る時はホームから突き落とされないようにするため柱を背にする」。
――秘書はこうしたことまで危機管理しなければならない。
市民が国会に送り出した山本太郎氏は、市民の手で守りたいところだが、永田町は魑魅魍魎が住む世界だ。「けもの道」を歩きながらも庶民感覚を失っていない人材はいないものか。