投票日まであと3日。蓮舫候補は今夕、学生の街・高田馬場で街頭演説をした。「奨学金の返済を東京都が負担する、支援をする」と学生たちに語りかけた。
学費の高騰で親がよほどの金持ちでない限り、学生は就学を奨学金に頼らざるを得ない。500万円、600万円はザラで1千万円の借金を背負う学生も珍しくない。
安定雇用下であっても返済は重荷だ。まして非正規社員だったりすれば、借金返済のために生きているようなことになる。返せないケースも出てくるだろう。
借金を抱えて結婚なんてできない→少子高齢化が進む→社会が衰退する。
学生たちの奨学金地獄は日本にとっても地獄なのだ。
蓮舫候補の街宣会場に16歳の高校生がいた(写真・後ろ姿)。「将来が不安だし、(2年後には)選挙に行くことになるので、きょうは聞いておこうと思って来た」と話す。
「若者の手取りを増やす」が持論の蓮舫候補は、「奨学金の返済を東京都が負担する、支援をする」という政策を打ち出した。財源は税金で負担する」という。
街宣を聞きに来ていた専門学校の学生(20歳)は、就職後は毎月6万円ずつ返済していかなければならない。「(蓮舫候補の政策は)最高」と親指を突き立て期待を寄せた。
電通に儲けさせるプロジェクションマッピングに48億円も使う金があったら、三井不動産に儲けさせる晴海フラッグの整備費に540億円も使う金があったら、東京都による奨学金の返済支援は余裕で可能なはずだ。
税金の使い方を間違えると社会は衰退する。それが今の東京都だ。
有意義に使えば多くの人が救われて社会は息を吹き返す。
~終わり~
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【読者の皆様】
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