「死者500人を出したガザの病院爆破はイスラエルの責任ではない」と米情報当局が発表した・・・と各国のメディアが報じた。
米情報当局は、発射に失敗したイスラム聖戦(ハマスの兄弟分)のロケット弾が病院に墜ちた、としている。
情報当局は傍受したイスラム聖戦の交信を根拠にあげる。「発射に失敗した」という内容だ。
笑止である。情報当局がかりに傍受の音声を公開したとしても、イスラム聖戦に実在する人物なのか証明は不可能だ。
傍受の音声を捏造することなんて朝メシ前である。
イスラム聖戦の仕業なのか、イスラエル軍なのか。田中はどちらとも断定しない。
ただし、物証が得られれば極めて有力な判断材料となる。
ハマス(あるいは兄弟分のイスラム聖戦)のロケット弾は、建設資材を流用した粗末な材質だ。田中はこの目で確認した(写真参照)。ガザで発射現場に迷い込んだこともある。
現場に“ブリキの破片”が落ちていればイスラム聖戦の誤射である。そうでなければイスラム聖戦の仕業とは言えなくなる。
国連の調査団はもちろんのこと、各国のジャーナリストを入域させるべきだ。それも現場検証開始の時点から。
そうすれば国際社会を覆うモヤモヤは晴れる。
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田中は人類史に残る大虐殺が起きる恐れのあるガザを取材するためにパレスチナに来ております。
危険手当を伴うためにドライバーに日額1千ドル(約14万円)も払わなければなりません。
飛行機代、ホテル代ですでに借金まみれとなっており、そこに巨額の取材費がのしかかります。
連絡先:tanakaryusaku@gmail.com