「対米自立」を説き続けた一人の国士が、売国奴だらけのこの世から去って行った。一月に肺炎のため亡くなった鈴木邦男・一水会名誉顧問(享年79)のお別れの会が今夜、都内であった。
民族派の草分けだった鈴木氏は、新右翼とも称せられた。国を憂う人士であれば、左右の隔てなく交友を深め影響を与えた。
約200人が列席したお別れの会の会場には、筋金入りの左翼だとか左寄りと呼ばれる人々の姿が目についた。左巻きの田中もご招待を受け末席を汚した。
社民党の福島みずほ党首は故人と共著を出したことがきっかけで交友を深めた。
「右翼も左翼もない。親戚のお兄さんのような存在だった。『敵基地攻撃能力なんてとんでもない』と言って怒ってくれたでしょう」と故人を偲んだ。
評論家の佐高信氏は天国に届けとばかりに力を込めて言った。
「『鈴木さん、安らかに眠って下さい』とは言わない。腐敗したこの世の中を私と一緒にただして行きましょう」。
故塩見孝也氏らと新左翼全盛時代を築いたA氏の姿があった。氏はいまなお野党再編に影響を与える。氏は田中に「鈴木氏は今最もいてほしい存在だった」と無念そうに語った。
~終わり~