
射殺されたハマッド少年の墓。友人は埋葬されたハマッド少年に話しかけているのだろうか。ずっと地面を見つめたままだった。=5日、アナータ(東エルサレム) 撮影:田中龍作=
東エルサレムのシュワハト難民キャンプ入口で、おもちゃの銃を持っていたハマッド・アリ少年(17歳)がイスラエル軍に射殺された。1月25日のことだ。遺体は2月4日、イスラエルから返されてきた。その夜、キャンプ近くの墓地に埋葬された。
5日正午すぎ、学校を終えた友人たちが三々五々墓地にやってきた。
皆淡々としている。誰一人涙を流したりはしていない。人の死が日常茶飯事だからなのか。
できれば一年くらい難民キャンプに滞在して、パレスチナ住民がどれくらいのペースで、どうした時にイスラエル軍に射殺されるのかを知りたい。ネットで検索できるものではないから。

ハマッド少年がイスラエル軍に射殺された現場。=5日、シュワハト難民キャンプ入口(東エルサレム) 撮影:田中龍作=
~終わり~
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