日本共産党がきょう25日、池袋で街頭演説をしていた時だった。
「おう、暴力革命やるんだろ」。通りがかりのオッサンがヤジを飛ばした。目は血走っていた。
10日、TBSひるおびで、レギュラーコメンテーターの八代英輝弁護士が流したデマが、2週間以上経っても効果を維持し続けているようだ。
地上波テレビという公器で「共産党はまだ『暴力的な革命』っていうものを、党の要綱として廃止してませんから」と言ったのだから、効果は絶大だった。
八代デマ発言から6日後の16日、共産党参院議員の山添拓氏が「鉄道営業法違反」で、埼玉県警から書類送検された。
撮り鉄の山添議員が秩父鉄道の「勝手踏切」を渡ったというのが被疑事実だ。昨年11月の出来事である。
勝手踏切は全国で1万7千ヵ所もある。神社を2分する勝手踏切もある。そこを渡らないことには農家の前の畑に行けない勝手踏切もある。
法の下の平等があるのなら、毎日何百人、何千人という人が書類送検されなくてはいけないことになる。
TBSひるおびといい、山添議員の書類送検といい、選挙前という絶妙のタイミングである。
きょうの街頭演説で山添議員は冒頭、聴衆に向かってこう述べた―
「昨年、私は埼玉県内で鉄道の線路を横断したことが事件として警察に送致されました。大変軽そつな行為だったと反省しています」。
演説の後で田中が山添議員に「(事情を考えると)言い訳してもいいのではないですか」と尋ねた。
山添氏は「言われていることは、その通りですから。謝罪すべきところは謝罪した方がいい」と潔かった。
TBSと埼玉県警は明らかに権力である。「大したことない」とタカをくくっていると大弾圧になる。
政権交代(2009年)前に起きた陸山会事件がそうだった。マスコミと検察が一体となって影響力のある議員を葬ろうとしたのである。
~終わり~