野党合同による賃金統計不正の政府(厚労省、総務省など)ヒアリングを、きょう久々に取材した。開始前、明石順平弁護士や原口一博議員とベネズエラ談議になった。
明石弁護士は著書の「アベノミクスによろしく」でアベノミクスのウソを解き明かした。衆院予算委員会にも呼ばれ「統計不正のカラクリ」を公述したほどだ。
その明石氏は「ベネズエラと同じことが(日本で)起きている」と喝破した。氏はカラカスからの田中のツイートに「対岸の火事とは思えない」とのコメントを寄せてくれている。
原口議員はヒアリングの冒頭あいさつで、日本とベネズエラがよく似た状況にあると警鐘を鳴らした―
「ベネズエラは政治が私物化されて国が国でなくなった。我が国もその路線をたどっているんじゃないか。よく国政報告会してるんですけども、ついに数字にまで『私(わたくし)』が入って来たかというものすごい危機感がある」。
官邸が西村清彦・統計委員会委員長を国会に出さないようにしていることについても触れた。
「西村委員長を出すと本当のことを仰るので、大臣答弁はすべてウソであったということが分かるから。西村委員長隠しは絶対にあってはならない」。
原口議員は最後に安倍政権の犠牲者である官僚たちと危機感を共有しようと呼びかけた。
「私物化する数字の圧力から行政府を自由にするということをテーマに、お互い頑張っていこうではありませんか」と。
田中は原口議員に「政治の私物化を止めるには野党が頑張るしかないんですよ」と祈るような思いで言った。
日本をベネズエラに当てはめればこうだ。安倍首相がマドゥロ大統領。安倍友が軍部だ。例えば加計学園ひとつ取ってみても政治の私物化が分かる。
安倍友ならば加計学園のように実績がなくても優遇され、国から税金が流入する。右も左も分からない軍人が国営石油企業の幹部に納まり、高給を食むのと同じだ。
すでに日本国民は貧しくなっている。やがて街のゴミ箱を漁るようになるだろう。
~終わり~