市民団体の「森友・加計告発プロジェクト」が昭恵夫人らを近く刑事告発する ― 4日、一部メディアが報じたことを受けてSNSが波立った。
森・加計プロジェクトは昨年4月にも昭恵夫人らを告発しようとした“実績” がある。国会会期中でもあることから、政界関係者はじめ各界各層が制止に入った。告発当日、東京地検の入り口で告発を思い留まらせた。まさしく寸前の所で止めたのである。
昨日(5日)、一年ぶりに事態が緊迫した。森・加計プロジェクトが告発の記者会見をし、その後、上野公園で開かれるイベントでぶち上げる・・・という情報が駆け巡ったのである。イベントには国会議員や著名人が参加することになっているため、ぶち上げの効果は大きい。
「森・加計プロジェクトが記者会見をしたって本当か?」。永田町関係者は田中の携帯電話に問い合わせてきた。
事情通は出席予定の国会議員や著名人に直接連絡をとり、イベントへの不参加を促した。
だが告発状を書く弁護士はすでに決まっており、地検に提出されれば、受理される。
そうなると、昭恵夫人側は証人喚問を拒否する口実に刑事告発を持ち出してくるだろう。かりに証人喚問に応じたとしても、刑事告発を理由に証言拒否で押し通すことは想像に難くない。
3月27日にあった佐川・前国税長官の証人喚問が再現されるだけだ。
昭恵夫人を告発したところで、検察が動かなければ、さざ波さえ起きない。
緊張のなか、上野公園野外ステージではイベントの幕が開いた。主催者の「森友・加計告発プロジェクト」は、参加者に告発への賛同を呼びかけた。イベントの勢いに乗って、告発が決まってもまったくおかしくない状態だった。
昭恵夫人の証人喚問をプレッシャーに安倍政権を追い詰める・・・告発が受理されれば、野党陣営のこれまでの積み重ねは水泡に帰す。
危機を救ったのは山本太郎議員だった。「(刑事告発して昭恵夫人に)逃げ道を与えてしまったら、最悪のパターン。市民がもっと賢くならなければならない」。山本議員はステージから呼びかけたのである。
主催者が5日、上野公園のステージで「昭恵夫人らの刑事告発」を宣言することは、これで不可能になった。
安倍政権延命へのアシストは、山本議員の大局判断で食い止められた。
〜終わり〜
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