「小池知事が明日(1日)朝、波除神社に来る」との情報が昨夜(30日)、築地界隈を駆け巡った。
豊洲移転をめぐる小池知事のマヤカシに業を煮やす「築地女将さん会」が反応した。築地の守護神である波除神社に知事が来たら「移転反対」のプラカードを持って立ちはだかる・・・
情報がどこからか抜けたのか。小池知事は来なかった。女将さんたちから詰め寄られる場面がマスコミで報道されれば、都民ファーストには痛手だ。投票日前日である。
小池知事は築地で市場関係者を前に「豊洲の無害化ができなかったことをお詫びする」と頭を下げた。その際、「これからはちょくちょく築地に来させて頂く」と言っていたにも かかわらず だ。
結局、今回の都議選期間中、一度も築地に足を運ばなかったことになる。逃げたといっても過言ではない。
「豊洲移転は立ち止まって見直す」と宣言し、昨夏の都知事選に勝利した小池ゆりこ氏。今回の都議選直前には「豊洲移転の5年後に市場機能を築地に戻す」などという仰天プランを打ち出した。提携関係にある公明党への配慮だった。
築地市場関係者を裏切った小池知事が、選挙最終日にそれでも築地に来たかったのには事情があった。
中央区で都民ファーストから立った女性候補は、マイクを持つと政策のないことが露呈する。このため候補者本人が演説をすることはあまりない。
小池知事の応援を受けることなく波除神社前に立った女性候補の演説は寒々としたものだった。
「小池知事と共に都政改革を」「子育て支援の充実を」…鋳型にはめたフレーズが、たどたどしく続いた。
肝心の築地移転問題については「築地ブランドを守る」「当選したら集会を開いて話し合って…」などと述べるだけで、内容には踏み込まなかった。踏み込めなかったのだ。
演説後、記者団に「どうやって築地ブランドを守るのか。具体的なプランを聞かせて下さい」と問われると、女性候補は「資料が膨大にあるので・・・」とかわした。目も言葉も虚ろだ。
これほど空疎な候補者も珍しい。陣営がマイクを握らせない事情が見えた。
~終わり~
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