「菅ケリ大会」が都内で開かれた。民主党国会議員400人が参加して。参院選挙で仲間を10人も失った(改選54議席→当選44議席)怒りでオジさんたち、オバさんたちはカン(菅)をボコボコになるまで蹴った。
童ならぬ大人たちは口を揃えて「執行部は参院選挙に大敗した責任を取るべき」と大合唱、執行部退陣を迫った。
川上さんちの義博君(参院・鳥取)は「敗北はマニフェストでウソがあったこと。トドメは総理の消費税発言。司令官は戦争で大敗北した責任を取るのが当り前」と畳み掛けた。
民主党政権による「マニフェスト破り」はつとに指摘されてきた。地元で有権者と向き合う一議員にとっては辛いところだ。懐具合に直接響く消費税について「約束破り」をしようとしたものだから庶民は怒った。
福島さんちの伸享君(衆院・茨城1区)は「有権者から『うそつき』と言われ」てイジメに遭ったそうだ。福島君はうそつき呼ばわりされる原因を作った菅さんに詰め寄った。「マニフェストを変えるなら解散総選挙をやるくらいの気概を菅総理には持ってもらいたい」。
「なぜ責任を取ろうとしないのか、私には理解できない」と追及したのは森さんちのゆうこちゃん(参院・新潟)だ。
東さんちの祥三君(衆院・東京15区)に至っては「(執行部提出の)選挙結果の総括案は認められない、出し直してほしい」と迫った。「執行部が責任を取ると言うことが書かれていない」という理由からだ。
執行部とりわけ菅代表の責任を問う意見が出るたびに、会場から「そうだ」の掛け声が響いた。
そんな中ただ一人、山井さんちの和則君(厚労副大臣)が「消費税に触れないと無責任になってくる……」などと執行部の肩を持とうとした。
途端、「何言ってんだ」「どういう見解だ」と激しいヤジが飛び、山井君(副大臣)の発言はかき消されそうになった。ヤジり倒されるとは正にこのことだ。
執行部は四面楚歌に近い状態だ。菅代表や枝野幹事長らが居並ぶヒナ壇は悲壮感さえ漂う。よほど蹴られ強いのだろう、菅さんは十字砲火を浴びたにもかかわらず「原点に立ち戻り政権運営の責任者として継続する」と続投宣言した。
ねじれ国会となり、政策で隔たりのある自民党、みんなの党の意見を汲み取らないことには立ち行かない状態が続く。リーダーシップなど発揮できず政治が混迷することは安倍、福田、麻生の3政権が証明済みだ。
「カーン、カーン」。缶(菅)を蹴る音は、これからさらに大きくなるだろう。
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