国会が機能しておらず、マスコミは国民の意見を代弁していない。ならば国会議員が直接、市民と意見を交換し合うしかない。
「生活の党と山本太郎となかまたち」の山本太郎共同代表が11日、街頭に飛び出して記者会見を開いた。第1回目は渋谷ハチ公前となった。
真っ先に挙手をした男性(タクシー運転手50代)は「自民党は問題だが野党にも責任がある。(山本議員が)率先してコミュニケーションを図るべきではないか?」と注文をつけた。
山本議員が答えた―
「野党が受け皿として一つになっていないので(自民党と)対峙できない。国会の中は茶番。(国会議員は)自分たちの利益しか考えていない。
50%近くの人は投票に行っていない。あきらめた人が投票に行けばひっくり返せる。国会で感じたことを皆さんにフィードバックして行く」。
国会議員がホンネで道行く人と意見交換する、型破りの記者会見は熱を帯びた。議題は統一地方選挙や安全保障問題にも及んだ。
第1回目に渋谷を選んだ理由を聞かれると、山本議員は「若い世代に訴えたい。一人では何も変えられないなどとは思わず、横にいる人に伝えていってほしい」と答えた。
統一地方選挙については「国政はノーブレーキ。あなたを守るためにはあなたの地方を守るしかない」と訴えかけるように話した。
山本議員は以前から「市民型政党を作りたい」との希望を持っていたが、実現に向けて第一歩を踏み出した格好だ。
「簡単に会える政治家」を“目指す”山本議員は、街頭記者会見を週1回のペースで開く。池袋、新橋といった東京の繁華街の他、地方にも飛び出す予定だ。