山本太郎参院議員が「自民党100人落選キャンペーン」を展開中だ。
先ずはネット。「さよなら安倍政権」というタイトルのHPで約200選挙区について、この野党候補に票を集中すれば、「自民党候補に勝てる」あるいは「逆転の可能性がある」「勝負になる」としている。
前回(2012年)の衆院選のデータをもとに野党の合計票を出して、それを自民党候補の票と比べた。
野党候補の合計が自民党候補の票を上回れば、理論上は「勝てる」ことになる。
野党候補の合計が自民党候補の票の1万票以内に迫れば「逆転の可能性がある」となる。1万票以上離れていても「いい勝負に持ち込めそうな選挙区」もある。これら2つは投票率が上がれば、野党候補が当選する可能性がある。
キャンペーンの目玉は、山本議員自身が「勝てそうな」野党候補の選挙区に応援に入ることだ。
2日の公示以来、連日、有力野党候補の選挙区に入っている。昨日(7日)は北海道、明日(9日)は大阪、奈良と東奔西走が続く。
きょう(8日)は青木愛候補(生活)の応援のため東京12区を訪れた。公明党前代表の太田昭宏・国土交通相の地盤だ。田母神俊雄(次世代)閣下がこの選挙区に“降り立ち”、注目選挙区となっている。
赤羽駅前で行われた街頭演説で山本議員は懸命に訴えた―
「最悪な選挙ですが、ある意味チャンスだ。この選挙で自民党から100議席削ることができたら、過半数割れです。安倍さんは過半数割れで退陣すると言っている。最高ですね」
「このチャンスを生かさない手はない。絶対にやらなきゃいけない。野党がひとつになった、そういう選挙区ありますね、そこで勝てる野党候補に力を貸してください」
「主義主張、あわない所もあるでしょう。でもこの場面は最悪な事態を抜け出すために絶対的に必要なんです。鼻をつまんで息を止めて投票して下さいと、そうお願いしています」
「北区の皆さんはラッキーです。胸を張って青木愛と書けるんです。この暴走、ブレーキをかけるのは難しいかもしれない。少なくともスローダウンさせることはできるんですよね」。
地元赤羽に生まれ育った主婦(68歳)は、菅原文太さんのカンバンを手に応援に駆けつけた。
「もう心配で心配でたまらない。息子は自分で判断するだろうが、孫には絶対に鉄砲なんか持たせない」
「ここは前回2万票も白票があったんです。(2012年の)都知事選挙の時、全国で一番白票が多かったんです。私も開票所に行ったが、書いてないのいっぱいある、という感じだった。入れるところがないのか、意思表示なのか、だけどそれは残念ながらこういう結果を生んだ」
「できれば沖縄のように共産党と共闘できればよかったんだが。これが一番大事だと思う。誰も出ていないところならば、当然私たちだって共産党に入れるわけなので、協力するということが前提でないと。今回は巨大与党の暴走を止めるかどうか、この4年間本当に心配ですね」。