警察と市民のニラミ合いが続く。＝2日、政府庁舎西ゲート 写真：筆者＝
中国全人代が押し付ける選挙制度に反対して民主派が政府庁舎前などで占拠を続ける香港。天安門事件の再現も懸念され、世界のメディアの注目を集めるデモがヤマ場を迎えている。
梁振英・行政長官は4日、2度に渡るテレビ演説で「労働者は月曜日（６日）から仕事を再開するように、デモ参加者は家に帰るように」と述べた。
梁行政長官がここで言う労働者とは、政府庁舎で働く３千人の公務員だ。政府庁舎前は民主派が座り込みを続けているため、公務員は庁舎に入ることができない状態が続いている。
デモの先頭に立つ学生のリーダーが４日夜の集会で「政府との話し合いを拒否する」趣旨の演説をしたことから緊張は一気に高まった。
遅くとも月曜日（6日）朝までにデモ隊を排除しなければ、公務員は政府庁舎に入ることができない。このため5日に強制排除があるのではないか、との見方が広がっている。