生まれた時から身近にあった街路樹だから、愛着もひとしおなのだろう。
おととし4月26日のことだった。雨風が強いので「今夜、千代田区が襲ってくることはあるまい」と思い張り付きを解いた。26日24時(27日午前0時)のことだった。
念のために見張りは数人残した。
それから30分後に千代田区は業者とガードマンを連れてやってきた。2本を伐採された。
千代田区は警備会社に委託した青パトなる(写真)偵察車を出す。青パトは20時、22時、24時、2時、4時と2時間おきに巡回してきて、木守りが何人いるのかチェックする。
住民が工事区間(公道)に立ち入るのを禁ずるよう求めた千代田区の仮処分申請の際、青パトがチェックした人数は証拠として裁判所に提出された。
区長が住民を相手どって「公道に入るな」と訴えるのも常軌を逸しているが、青パトを出して人数をチェックするのも異常だ。背筋が寒くなるような管理社会である。
ちなみに青パトの財源は区民の税金である。
伐採作業のための道路使用が許可される20時から翌朝6時を守り抜けば銀杏は切られずに済む。
木守りの住民は雨の日も雪の日も張り付くが、人間の体力には限界がある。
ジャーナリストなどによる権力チェックがなくなれば、千代田区が転び公妨など狡猾な手段を繰り出してくる恐れもある。
~終わり~
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《読者の皆様》
昨年末から借金が続いております。赤字に次ぐ赤字です。