「泰山鳴動してネズミ一匹」とはこのことだろう。昨日2日夜からメディアを騒がせた「小池国政新党」は、結成当日の時点で言えば、党名以外何も発表できるものはなかった。新党名は「ファーストの会」。
小池知事の片腕で「都民ファーストの会」代表の荒木ちはる氏が、新党の「代表」を務めるということくらいだ。
荒木代表はきょう3日、都内で新党設立の記者会見を開いた。
荒木代表によれば、現参院議員の上田清・前埼玉県知事や国民民主党に参加の要請はしていない。昨夜持たれたとされる上田知事と荒木代表との会談で、上田知事側が連携を断ったとの見方もある。
都議会(の都民ファースト議員)から何人くらい転出するのか、との質問には原則都政に邁進すると答えた。小池知事も今のところ、立候補する予定はない、とした。
荒木代表は「候補者25人以上の擁立を目指す」と抱負を述べたが、国会議員や有名人の名前はないようである。都民ファースト所属で落選中の前議員が取り沙汰されているくらいだ。
いいタマ(候補者)を集めて、有権者の期待を高め、多くの得票を得て議席を獲得する。新興政党が大きくなる要件は残念ながら見当たらなかった。荒木代表は「立ち位置は保守中道」と謳ったが、それ以前のレベルだった。
第3次安倍政権とまで酷評される岸田新政権は疑惑のままの人物を幹事長にすえて、早くも国民の失望を買った。野党第一党は執行部の不人気で低支持率にあえぐ。
まっとうな新党が登場すればブレークする政治環境はあるのだが。
~終わり~