衆院新潟5区補選に自民党から出馬することが決まったかのようなマスコミ報道がある泉田裕彦・前新潟県知事 ―
泉田氏がきょう東京都内で支援者らと会い、「何も決まっていない」として自民党からの出馬は流動的であることを明らかにした。
泉田氏の出馬をめぐっては自民党新潟県議団の大半が反対しており、氏の原発再稼働に反対する姿勢を支持してきた市民も反発を強めている。
流動的になった最大の理由は自民党新潟県連が割れていることだ。泉田氏は支援者に「自民党の要請に応じる、と答えただけ。まとまらなかったら要請がなかったことになる。振り出しに戻る」「まとまるか、どうかで(立候補は)変わる」と話した。
集票マシーンである地元県連が割れ、泉田氏を支持してきた市民団体も動かない。
新潟の選挙事情に詳しいジャーナリストによると「5区は難しい、泉田さんはこれで出れなくなったのではないか」と話した。
きょう午後、都内で開かれた懇談会には泉田氏のコアな支援者約50人が集まった。地元新潟から駆けつけた有権者もいた。
経産省の先輩だった古賀茂明氏も出席した。政界事情に詳しい古賀氏は後輩に苦言を呈しながらもエールを送った。
「自民党から出るのは絶対ダメ。泉田さんなら自民党の支持がなくても通る。もう自民党はやめて4区から正々堂々と出たらいいじゃないか」。
会場からは大きな拍手が起きた。
ただ泉田氏は出馬の意志を失っておらず、自民党本部も強く推していることから、今後の展開は曲折が予想される。
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