今治市が上物(校舎建設など)費用の半分を負担する加計学園獣医学部。文科省が定める大学設置基準の6倍もの建設費を計上していたことがわかった。
「今治加計獣医学部問題を考える会」の黒川敦彦さんが、野党議員を通じて文科省に問い合わせ、判明した。
加計学園は上物(校舎、設備)費用に192億円を要するとしている。ところが、文科省の認可基準によると、定員160名の場合、最低基準価格は34億1000万円(校舎16億6500万円、設備17億4500万円)。
つまり加計学園は最低基準価格の5・6倍もの費用を計上しているのだ。
文科省高等教育局・専門教育課の松永賢誕課長によると最低価格は定められているが、上限はない。
公金であるため出す方も痛みを感じない。要求する方はナンボでもふっかける。「上限なし」は不正の温床となる。
今治市は加計学園に求められるままに192億円の半分にあたる96億円を交付する。3月、加計学園から申請があると、今治市は即日決定し即日加計学園に通知した。
民間企業同士のお金のやりとりであれば、これほど拙速でズサンなことはしないはずだ。
坪あたりの建築単価は約150万円。これを見ても加計学園獣医学部はべらぼうに高いことがわかる。
同じ医学系で特区事業の国際医療福祉大学(成田市)の坪単価は88万円だ。
今治市民が情報公開請求しても、市役所は獣医学部の設計図と見積もりを出さない。理由はこの辺にありそうだ。
ぼったくる方も悪党だが、いわれるままに出す方も間抜けである。原資は市民の血税なのだから。
〜終わり~
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