郵便局の「簡易書留・不在連絡票」が玄関の郵便受けに差し込まれていた。
不在連絡票は通常白い紙なのだが、郵便受けにあったのは赤紙だった。ギョッとした。
「マイナンバー通知カードをお届けに参りましたが、ご不在でした」とある。差出人は中央区役所だ。
受け取りたくもないカードを勝手に届けてくるとは、「押し売り」に等しい。国家による押し売りを質すべく、総務省に電話を入れた。すると内閣官房に回された。
問:マイナンバーカードを持たないとペナルティーはあるのか?
答:ペナルティーはない。
問:持たないと不利益はあるのか?
答:障害者手帳、児童手当などを受け取る場合は必要。
問:持たずに済ますことはできるのか?
答:持つのは義務ではない。
「持つのは義務ではない」が、社会保障を利用するには、マイナンバーカードが必要なのである。
低所得者がせめてもの家計の足しにとパートに汗を流したものまで課税される。
経済的徴兵にも簡単に利用されるだろう。
年金ひとつ管理できない政府が、医療、税金、個人資産などあらゆる分野まで、把握しようというのである。この上なく危ない。
せめてもの自衛策がタンス預金である。タンス預金に走る人が増えているためか、金庫が売れているという。
今のところマイナンバーカードを持つ必要のない田中は受け取りを拒否している。
~終わり~