国民の不幸招く菅首相の歴史知らず

 昨年の総選挙、東京のある選挙区の候補者事務所――。「街宣車の運転手はこの日は誰とか、手配はついてるんだろうな?」。投票日まであと一週間に迫る中、ベテランの区議や運動員に指示を出している人物がいた。
 傍で聞いていた筆者は吹き出すのを懸命にこらえた。なんとユルく間の抜けた指示であることか。選挙戦最終盤ともなれば、相手陣営に食われる恐れのある票、逆にこちらが食えそうな票を読むなど、票固めをする時期だ。
 しかもベテランの区議や運動員に対して失礼だ。彼らの腹の中は「街宣車の運転手の手配くらいついてるよ。何でアンタにそんな初歩的なことを言われなきゃならないんだ」とムカついていたはずだ。
 冒頭の指示を出していた人物とは菅直人氏である。
 総理となっても滑稽な発言が相次いだ。先ず参院選敗北の原因となった消費税発言だ。経済オンチで鳴る菅氏が「日本の財政事情を考えると…」などと口走っていたが、半煮えの極みだった。案の定、突っ込まれると趣旨がみるみる変わっていった。
 それから2ヶ月と経たないうちに「菅談話」とやらを発表した。記者会見(20日)ではメモを読みながら「日韓併合から…(少し空白の間があって)ひゃく百年が経ち…」とたどたどしかった。
 消費税同様これも誰かの入れ知恵であることは確かだ。菅氏をよく知る「市民運動全国センター」が日韓関係の改善にも取り組んでいる。筆者は同センターに知人がいるので「菅さんは日韓関係やってたっけ?」と尋ねた。答えは「いや、全然(やってない)」だった。
 歴史知らずは政権運営にも現れる。自民党はどんなに激しい内部抗争をしようが派閥のバランスは大事にした。政権というニカワが分裂を食い止めていたのだ。
 菅氏はこの現代史を学んでいないのだろう。党内最大勢力の小沢グループを完全にカヤの外に置いてしまったのだ。これでは組織が持つはずはない。小沢グループの不満は溜まりに溜まった。円高、株安対応での菅内閣の無策は、彼らの格好の攻撃材料となった。
 結果は党を二分することになる代表選挙への突入である。日本経済の底が抜けかねないほどの危機にあるなか、政治空白が最低でもあと20日間続くのである。こうするうちにも失業者と自殺者は増えるばかりだ。
 歴史に学べない宰相を頂いた国民は不幸である。

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