小沢一郎・民主党幹事長の政治資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐって、東京地検特捜部は13日夕、陸山会事務所(東京・赤坂)や大手ゼネコン鹿島建設などを一斉に家宅捜索した。家宅捜索礼状は、小沢氏の元秘書・石川智弘衆院議員が土地を購入した代金4億円を収支報告書に記載していなかったことによる政治資金規正法違反。
「小沢城」の本丸とも言われる「陸山会」事務所の家宅捜索は7時間余りにも及んだ。午後5時前に「陸山会」の入居する赤坂のマンションに踏み込んだ東京地検の係官が、マンションから出てきた時、時計の針は零時を回り14日になっていた。
「陸山会」が家宅捜索を受けるのは、昨年3月の「西松建設事件」に続いて2度目だ。西松建設事件では小沢氏の地元事務所や母親の自宅が東京地検による家宅捜索を受けた。
「陸山会」による土地購入問題は年明け早々から新聞・テレビを賑わし、地検が小沢氏を事情聴取するとまで報道されている。捜査機関のみぞ知る報道内容からして、検察によるリークであることは明らかだ。
恩師の田中角栄氏が東京地検に逮捕されたのを傍で見ていた小沢氏は、並外れて用心深い。角栄氏の公判はすべて傍聴している。疑惑が持たれるような資料(書類、ディスク、領収書、通帳)などは「とっくの昔」に処分しているはずだ。
地検もそれを知っているはずである。有力な資料など出てくる可能性は極めて低い。それも2回目の家宅捜索である。にもかかわらず7時間余りも家宅捜索をかけた。
小沢氏が事情聴取に応じないことに業を煮やした東京地検の威嚇と見てよいだろう。「土地購入にあてた資金の流れを解明するために家宅捜索が必要」とする大メディアのコメントは、これまた検察のリークだ。
筆者は小沢氏の肩を持つ訳ではないが、政権与党の幹事長の事務所に強制捜査が入るのは異常な事態だ。小沢氏と検察による「最終戦争」の凄まじさなのだろうか。
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