山本太郎参院議員がきょう10日、自由党離党を決意、新党「れいわ新選組」(※)の立ち上げを発表した。(※政党の構成要件を満たさないため厳密には政治団体)。
冒頭、山本は「新選組」と名付けた意味を説明した。
「れいわ新選組とは、新しい時代に新しく選ばれた者たちという意味だ。れいわ新選組の名前にはアイロニー(皮肉)がこもっている。平成はどんな時代だったか?経済格差で人々が疲弊した時代。グローバル企業によって人々が搾取され続けた時代だった。だからこそ私達が新時代をつくる」。
「新撰組は時の権力者である幕府についたが?」と記者団から質問が飛んだ。
「今の権力は誰が握ってるんですか?いちばんの権力を持つ人々に仕え、お守りいたす」。山本は権力を持つのは国民であり、その国民を守るんだ、と宣言した。
「今、国を壊しているのが長州(出身の安倍首相)だからという意味もあるのか?」という質問には、山本は次のように答えた―
「主権在民という時代にかわり、権力を握るのはだれだ? と言ったらこの国に生きる人々だ。総理大臣であろうが公僕ですから。その公僕たちがあまりにもこの国を私物化しようとしていることに関して、今の時代の新撰組が政策と言論を以って天誅を加える」。
新党を支えるのは寄付金だ。選挙の闘い方も寄せられた寄付金の額によって違ってくる-
・10億円以上:衆参に候補者を立てる。
・5億円以上:参院の2人区以上の選挙区に候補者を立てる。
・3億円以上:参院の選挙区と比例区に合計10人立てる。
・1億円以上:参院で10人立てる。
・1億円未満:山本太郎が東京選挙区から立つ。
気になる野党共闘だが、れいわ新選組は「消費税減税で一致すれば共闘する」。立憲民主党と国民民主党はよくて増税凍結だから、両党が方針を変えない限り、共闘はない。
野党がこれまで選挙に負け続けてきたのは豊かになる経済政策を示さなかったからである。「消費税減税を言えば(選挙に)勝つのになあ」。山本太郎は歯嚙みした。(敬称略)
~終わり~