安倍首相と自民党が解散総選挙に向けて手ぐすねを引いて待つなか、野党は飛んで火に入る夏の虫となるのだろうか。
民進党岡田代表のきょうの定例記者会見で、田中は「内閣不信任案の提出はどうするのか?」と質問した。
岡田代表は「月曜日に野党4党で話し合って決めたい」としながらも「出さない理由を見つけることは難しい」として内閣不信任案の提出に積極的な姿勢を示した。
野党が不信任案を出した場合の対応について自民党の高村副総裁は「『それじゃあ国民に聞いてみよう』ということで解散の大義名分となりうることだけは確かだ」とマスコミに語っている。
衆院選に向けた野党共闘はほとんど進んでいないことから、安倍首相としては解散を打ちたいところだ。
しかし熊本大震災への対応を迫られ、自ら伝家の宝刀を抜くことは難しい。有権者の不信を買い選挙にマイナスの影響を及ぼすおそれがある。
野党の不信任案は安倍首相にとって「渡りに舟」となる訳だ。
官邸と距離が近い保守系メディアにあって異端の政治部記者は「野党が罠にはまることにならなければよいのだが・・・」と田中に耳打ちした。
「不信任案は粛々と否決する」「衆参同日はなし」…こうした報道にタカをくくると罠に はまる という意味だ。
解散総選挙となるのか。6月1日、国会の幕が閉じるまで予断を許さない展開となりそうだ。
~終わり~