戦争法案に反対する学生4人が、きょうから、国会前で無期限ハンストを始めた。
4人は水とポカリスエットだけを採り、24時間態勢で座り込む。彼らはSEALDsではない。
ハンスト突入にあたって4人が決意表明した―
「安倍政権の戦争法案は絶対止めなければならない。怒りを持っています。戦争に加担することは明白です」(専修大学4年生・嶋根健二さん)
「なぜハンストするのか? 日本の平和は戦争と関わっている。70年間平和だったというものの朝鮮戦争、ベトナム戦争、イラク戦争と間接的に関わってきた。70年の平和を問い直したい」(上智大学2年生・井田敬さん)
「(4人の)ハンストだけで安倍政権を倒せるとは思っていない。団体、市民、学者が反対声明を出している。(皆の)協力があってこそ(安保法案を)止められる。世論に影響を及ぼすマスコミの役割も大きい」(早稲田大学1年生・木本将太郎さん)
「直接行動によって真の民意を示す。打倒安倍政権。(安保法案の)審議は即停止」(専修大学4年・元木大介さん)。
元木さんに今の気持ちを聞いた。「(ハンスト決行は)8月1日から決めていた。(最初は)生きた心地がしなかった。(その後)開き直った。今朝は『やってやるぞ』という気持ちになっていた」。
悲壮感においては濃淡があったが、4人に共通していたのは、「戦争法案を許せない」という怒りと正義感だった。
何事もなければ夏休みを満喫しているはずの学生が、国権の最高機関の前でハンガーストライキに打って出た。
どこにでもいる若者をここまで追い詰めた安倍政権の非人間性こそ歴史に記すべきではないだろうか。
~終わり~
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