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【ガザ発】 激戦地シジャーイヤで何が起きているのか 記者の同行認めず

 ガザ東部のアル・シジャーイヤに向かうレスキュー隊の救急車に同乗した。レスキュー隊は救急車、消防車、大型ブルドーザーの20台余りから成る。  イスラエルとの国境の町、アル・シジャーイヤは、イスラエル軍が雨あられのごとく爆 …
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3人はアル・シジャーイヤから辛くも脱出したが、家族はまだ取り残されている。=23日、シファ病院 写真:筆者=

【ガザ発】 中心部も爆撃され始めた 救える命も救えず

   イスラエル軍による爆撃は日本時間の22日朝ごろからガザ市中心部にも及ぶようになった。着弾音の近さがそれを知らせる。    爆風で投宿先のホテルの窓ガラスが きしむことも珍しくない。  21日午後10時頃(日本時間2 …
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「あそこに取り残された人がいる」。指さす救急隊員。=22日午前10時頃(日本時間同日午後4時頃、ガザ市内 写真:筆者=

【ガザ発】 生死分ける6㎞ たどり着いても避難所は満杯

 取材車はイスラエルと国境を接するガザ北部の町、ベイトラフィーヤを走っていた―  「キーン」。金属音と共に頭のすぐ上をハマスのロケット弾が、イスラエルの方向に飛んで行った。  それから3分も経たないうちに「ドーン」「ドー …
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泣きじゃくりながら避難を急ぐ少女。空爆の音におびえながら我が家を後にする。=21日午前11時頃(日本時間:同日午後5時頃)、ベイトラフィーヤ 写真:筆者=

【ガザ発】 「イスラエルはなぜ私たちの子供を殺すのか」

 ガザ市中心部にある地域最大の救急病院、アル・シファ・ホスピタル――  病院玄関にはイスラエル軍の陸上侵攻により死傷した住民が、救急車で続々と搬送されて来る。犠牲者の中心は逃げ遅れた子供や年寄りだ。  すでに息を引き取っ …
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少女は血まみれで瞳孔が開き、頭からは脳しょうが飛び出していた。即死だったのだろう。=20日12時頃(日本時間:同日午後6時頃)、ガザ市 写真:筆者=

【ガザ発】 囚われの地、囚われの人々

 いつものように帰郷したら出られなくなってしまった。「囚われの地ガザ」を象徴するような悲劇が今、起きている。  ガザ‐エジプト国境のラファ検問所で うなだれた まま しゃがみ込んでいる老人がいた。アリ・フセインさん(70 …
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泣き叫ぶエジプト人女性。彼女はパレスチナ国籍を持つ2人の子供と共にガザを訪問していた。子供はエジプトへの帰国を許されなかった。=19日、ラファ国境検問所 写真:筆者=

【ガザ発】 イスラエル利する西側メディア報道

 ガザ東部国境の町アル・シジャーイヤを19日、訪ねた。前日、内外のメディアが「イスラエル軍の地上侵攻」を報じていたからだ。  アル・シジャーイヤ(写真下段)はイスラエルとの国境線が目視できるほどの近さだ。町はゴーストタウ …
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退避する家族。母親はイスラエルの爆撃に憤っていた。=18日、ベイト・ラフィーヤ

【ガザ発】 田中にも爆撃予告 イスラエル軍「ホテルから出て行け」

   17日夜9時頃(日本時間18日午前3時頃)だろうか、イスラエル海軍が猛り狂ったように艦砲射撃を始めた。  ネット環境の良いホテルの1階ロビーでは、フランスのテレビクルーたちがPCに向かっていた。筆者もその中にいた。 …
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防弾チョッキを着用するフランスのテレビクルー。=18日、ガザ市内 写真:筆者=

【ガザ発】 強大な殺傷力 「悪魔の兵器」 イスラエル軍が使用か

 ガザ市中心部のアル・シファ病院には、イスラエル軍の空爆で負傷した人が、毎日50人(平均)運び込まれてくる。病院で息を引き取った負傷者は空爆開始から56人になった。(病院事務局による)  病院の玄関前には大勢のメディアが …
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イスラエル軍の爆撃を受けアル・シファ病院に運び込まれた負傷者。手前がギルバート医師。=16日、ガザ市内 写真:筆者=

【ガザ発】イスラエル、空爆本格再開 逃げ惑うパレスチナの民

 エジプトが仲介したハマスとイスラエルの停戦協議が15日午後(日本時間同日夜)、不調に終わると、イスラエルの攻撃対象となっている地区からは避難民が相次いだ。  ガザ最北端の街ベイト・ラフィーヤ地区。イスラエルとの境界にあ …
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家財道具と共に「オートバイ荷車」に乗り込む一家。=15日午後4時頃(日本時間午後10時頃)、ベイト・ラフィーヤ地区 写真:筆者=

【ガザ発】 一瞬にして19人の命は奪われた

 鼓膜を突き破るような金属音が突然、耳元で響いた。子どもたちは拍手でたたえる。ハマスのロケット弾がイスラエルに向けて飛んだのである。  青い煙が立ち込めていた。発射基地があるのだ。通訳を務めてくれている友人に「テーク・フ …
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少女はガレキの上を裸足で歩いていた。裸足の子供は珍しくない。=14日、ガザ市ザイトゥーン地区 写真:筆者=