
ATM前には長蛇の列ができた。=2022年2月24日、開戦日の朝。キーウ 撮影:田中龍作=
2022年2月24日早朝、プーチンのロシア軍がウクライナに侵攻してきた。田中は爆発音のあった空港に取材車を走らせた。
ATMとガソリンスタンドには長蛇の列ができていた。人々が「ロシアは攻めて来ない」と思っていた何よりの証左である。
開戦8日前、銀座にあたるフレシャーチク通りで道行く人にインタビューした。3分の1の人々が「ロシアは攻めて来ない」と答えていたが、現実はこのざまである。
独裁者プーチンの野望で始まった戦争は、間もなく4年になる。民間人の死者は1万4534人(昨年11月・国連ウクライナ人権監視団まとめ)。戦闘員の死者は約5万5千人(4日、ゼレンスキー大統領)

地下100m。人々は核シェルターとなっている地下鉄駅に逃げ込んだ。=2022年2月25日、開戦日翌日。 キーウ 撮影:田中龍作=
独裁者は賢者や識者の言葉に耳を貸さない。そして経済オンチが多い。
ベネズエラのマドゥロ大統領は典型的な経済オンチだった。財政難を克服するために紙幣を増刷したのである。海外のエコノミストの忠告にも耳を貸さずに。
結果は予想通りハイパーインフレとなった。ベネズエラの通貨ボリバルでは買い物もできない。クレジットカードか電子マネーである。通貨は紙屑になってしまったのである。
高市首相もマドゥロ大統領に負けず劣らずの経済オンチである。それは「円安ホクホク」発言で見事なまでに露呈した。
日本国債の信用は地に墜ちているのにもかかわらず、ナントカのひとつ覚えのように積極財政を唱える。株式市場に年金までぶちこんだアベノミクスで、この国の財政事情は悪化しているのにもかかわらず、だ。
国内外のエコノミストが円のクラッシュを予想し、警告を発する。
高市が失政を隠すために非常時を作り出し、戦争に突っ込めば、日本は破滅する。

山と積まれたベネズエラ紙幣。1ドルにもならない。=1月12日、カラカス 撮影:田中龍作=
~終わり~
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田中はウクライナ開戦の2ヵ月前から現地で取材を進めてきました。
戦争が始まる前の空気感が、この日本に出現すれば、伝えられるのは田中龍作ジャーナルだけです。





