オリジナルは2014年8月。50日間にわたった前回戦争で。
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ハマス政治部門・高官が11日、ガザ市内で 田中龍作 とイタリアの有力紙『ラ・レプブリカ』の元名物記者(75歳)の共同インタビューに応じた。
高官はムスタファ・サワーフ氏(59歳)。ハマスはイスラエルによる暗殺を逃れて軍事部門、政治部門ともに地下に潜っているが、しかるべきルートを通じて接触した。
記者:カイロの交渉でハマスは最小限何を獲得したいか?
高官:「ガザ封鎖の解除」「(イスラエルで囚われている)政治犯の解放」「ガザの復興」。この要求が満たされれば戦争を止める。これらの要求は政治家から出たのではなく、人々から出た。
記者:イスラエルはそれらの要求を飲まないのではないか?
高官:イスラエルはすべてを拒否するだろう。イスラエルが拒否すれば、我々も交渉を拒絶する。
記者:侵攻後と侵攻前とでは、何が違っているか?
高官:侵攻前と後とでは大きく違う。イスラエルは多くの兵士を失った。(イスラエル兵士の死者=今回:64人/08~09年:10人)。(ロケット弾の飛来で)ベングリオン空港は離発着に支障を来した。イスラエルの経済は悪化した。イスラエルは静かな環境で暮らしたければ停戦交渉に合意すべきだ。
記者:ハマスはこの戦争に勝った、と言うのか?
高官:イスラエルが我々を破ることはできない。イスラエルがこの戦争で獲得したのは、無辜の市民を殺戮したことと家を破壊したことだ。イスラエルは何も獲得していない。
記者:(ハマスがガザを支配するようになった)2007年以降、サウジアラビアやエジプトはラマラ(西岸の首都)のファタハを認めるようになった。(そのうえ)米国やEUはハマスをテロリスト指定したが?
高官:ハマスはアラブの民をあてにしているが、アラブ諸国をあてにしていない。体制は変わるものだが、人々は変わらない。エジプトではムバラク→モルシ→シーシと政権が変わったが、人々は変わっていない。
アラブ諸国は以前と違ってハマスを支持することを警戒している。アラブの春を恐れているのだ。
もしハマスがイスラエルを承認すれば、イスラエルはハマスを正統性のある政治組織として認めるだろうか。これは国際社会のハマスへの対応を計るバロメーターだ。
我々は占領下にあり、我々の生活と我々自身を占領から守っている。我々は占領に対抗する権利を持っているのだ。
~つづく~
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