ガザの中からの画像映像の発信がめっきり減っている。理由は恐ろしくシンプルだ。ガザで活動していたジャーナリストの数が減っているからだ。イスラエル軍の爆撃で命を落としているのである。
米のジャーナリスト保護委員会の調べによると10月7日の開戦後、記者24人が死亡した(10月25日現在)。
開戦間もない頃は欧米のメディアと契約している現地ジャーナリストたちがビデオやスチール写真を送ってきていた。
血まみれの幼児を抱きかかえて避難する父親。病院に駆け込む救急車・・・惨状は余すところなく海外に伝わった。
生き残っているジャーナリストも苦労が絶えない。電力が不足し撮影も送信もままならないのだ。当然ビデオ画像、スチール画像ともに激減する。
イスラエル軍が全面陸上侵攻した場合(すでに局所的な侵攻はあったようだ)、ガザが地獄絵図の様相となることは必至だ。いま生き残っているアラブ人ジャーナリストたちも巻き添えを食らうだろう。運よく行き延びたとしても電力はなく撮影、送信ともに不可能だ。
このままではガザがブラックボックスになることは避けられそうにない。日本のマスコミがコロっと騙される米情報当局の発表がまたもや垂れ流されることになる。
イスラエル政府は外国人ジャーナリストのガザ入域を認めるべきだ。
※
田中は人類史に残る大虐殺が起きる恐れのあるガザを取材するためにパレスチナに来ております。
危険手当を伴うためにドライバーに日額1千ドル(約14万円)も払わなければなりません。
飛行機代、ホテル代ですでに借金まみれとなっており、そこに巨額の取材費がのしかかります。
連絡先:tanakaryusaku@gmail.com