AP通信やアルジャジーラなどが入るガザのメディアビルが15日、イスラエル軍の爆撃を受けて倒壊した。イスラエルはハマスの関連施設があったためと説明している。
イスラエルから事前警告があり、全員避難していたため、犠牲者はいなかったもようだ。
イスラエルは爆破前にたいがい予告をしてくる。それも携帯に、だ。
イスラエルがパレスチナ人の携帯番号を知っているのは、通信会社の社長がイスラエルと懇ろの関係にあるからだ。この社長はウエストバンクの高台に黄金ドームのような豪邸を持つ。
2014年戦争の際、メディアビルにイスラエルから爆破予告があり、ジャーナリストたちは避難した(写真)。その時は結局爆破されなかった。
西岸に住むアッバス議長はガザにも私邸(別荘か)があって、イスラエル軍の爆撃対象から外されている。
BBCはこのアッバス私邸の真ん前に支局を構えていた(あくまでも2008年末~2009年初戦争当時)。皮肉ではなしに優れた自衛策だと感心した。
不都合なことを世界に報じられたくないイスラエルが、メディアビルを狙うのは当然と言えば当然だ。
海外のジャーナリストたちは、日本と180度違って、強い者に対して徹底的に闘う。
田中がもしメディア会社の社長だったら、ガザか香港に新人研修に行かせる。
ジャーナリズムは誰のためにあり、何を伝えなければならないのか。理屈ではなく体で学べるからだ。
~終わり~
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