今治市の市民団体「今治加計獣医学部問題を考える会」が7日、加計学園の加計晃太郎(孝太郎)理事長に宛てて公開質問状 を出した。
獣医学部設置に関して安倍首相らによる不適切な働き掛けがあったのではないか。疑惑について今治市民や国民への十分な説明が行われていない。
にもかかわらず獣医学部の建設工事だけが なし崩し的 に進んでいる現状に強い不安を覚える・・・「考える会」が公開質問状を出した理由だ。
質問は13項目からなる。「考える会」の黒川敦彦さんによると疑念の中心は加計学園による水増し請求だ。
延べ面積が当初の計画より10%も減っているのに、建築予算は当初の192億円のままだ。
一坪当たりの建築単価も約150万円と相場よりはるかに高い。通常の鉄骨造の倍近い、とされる。加計学園同様、市民の税金を投入して建設された成田市の国際医療福祉大学でさえ108万円だ。
「水増し分は政治家へのキックバックに充てられたのではないだろうか?」考える会の黒川さんは強い疑念を抱く。
競争入札が行われなかったのではないか、との疑いもある。今治市の大学立地事業補助金交付要綱第8条には、原則として競争入札によらなければならない、とされている。
田中の知人が今治市役所に問い合わせたところ、業者(加計学園)がやったことなので市は関知していない、との答えだった。
競争入札でなければ、補助金交付の対象にならないにもかかわらず、補助金が出ることになったのである。不思議だ。
競争入札をしていたら、建設工事は常連の大本組とアイサワ工業に発注されていただろうか?
特区とは あぶく銭を つかむシステムだったのだろうか。原資は住民の血税なのだが。
公開質問状の回答期限は13日の夕方6時。疑惑の発覚以降、姿をくらましている加計理事長が果たして、今治市民の質問に答えるだろうか。
~終わり~
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