地方遊説先に沖縄を「いの一番」に選んだ理由を山本太郎代表に聞いた。
人間の尊厳を大切にする山本らしい答えが返ってきた。「目に見える形で国から暴力を受けているから」と。
沖縄県民の声を聞かず、しかも法律を破ってまで辺野古の埋め立てを強行する日本政府の姿は暴力以外の何物でもない。
8日夕、沖縄県庁前で行った街宣には地元出身で東京選挙区から立候補した野原善正も同伴した。
昨夏の沖縄県知事選挙で玉城デニー候補(現知事)を圧勝に導いた立役者が、国会議員候補として登場するとあって、大勢の有権者で溢れた。
大政党のように業界や労働組合からの動員ではない。組織があるのでもない。
マスコミが れいわ の票を読めない理由がこんなところにもある。
野原を擁立したことにより沖縄の学会員が持つ比例票が山本太郎に行く、との見方もある。
野原を東京選挙区に立てた理由を山本は次のように語った ―
「沖縄の民意ははっきりしている。選挙でも、県民投票でも常に示してきている。それでもずっと無視じゃないですか」
「じゃあ、中央政府のある東京にまで行って、大都会の人達にも、いま国がやっていることに対して、あなたはどう思うかということを真正面から突き付けてくれる人が立候補してくれることになったんです」。
街宣が始まる前、会場の女性(那覇市・主婦=50代)にインタビューしたのだが、彼女は全く同じことを言っていた―
「県知事選でも県民投票でも(辺野古は)ノーと言ってるのに(国は)聞いてくれない。伝わらないもどかしさがある。野原さんが東京という(政府に)近い所にいた方がいい」。
これまで本土の人々にとって沖縄の問題は関心が薄かった。野原が東京で堂々と辺野古埋め立ての違法性を語ると、東京の有権者は万雷の拍手を送る。
野原の東京選挙区からの立候補で、沖縄と首都の距離がグッと縮まった。(敬称略)
~終わり~
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山本太郎という希望を失ってはなりません―
「虐げられし者よ立ち上がれ」。山本太郎の革命を田中龍作は最後まで見届けます。
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