市民革命」タグアーカイブ

【カイロ蜂起・第2幕】 まだ浅きアラブの春 ~下~

 28日(現地時間)から、ムバラク政権崩壊後、初の議会選挙が始まった。1月末まで続く。エジプト国民にとって初めての自由選挙である。  投票所前には長蛇の列ができた。ほとんどの有権者は「(投票は)もちろん初めて」と答えた。 …
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候補者のポスターがカイロの街中いたる所に貼られている。国民の22%が貧困ライン以下(世界銀行調べ)で暮らすエジプト。政治に課せられた使命は重い。=写真:筆者撮影=
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【カイロ蜂起・第2幕】 まだ浅きアラブの春  ~上~

 軍は今回もしたたかだった。議会選挙の延期を求めて学生をはじめ若者たちがタハリール広場や政府庁舎前を占拠したが、盛り上がらないと見るや、予定通り選挙の実施に踏み切った。  30年間に及んだムバラク独裁を倒した前回(1~2 …
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投票を終えた母と娘。2人ともイスラム世俗主義政党に票を入れた、という。=29日(現地時間)、カイロ市内語学学校。写真:筆者撮影=
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【カイロ蜂起・第2幕】エジプト民主化 行く末決める軍の動向

 救急車がサイレンを鳴らしてけたたましく走り、負傷者が野戦病院に運び込まれる。広大なタハリール広場を埋め尽くす人の波も熱気も前回(今年1月~2月)の市民革命とほとんど同じだ。  違うのはスローガンだ。「ムバラク(大統領) …
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ムバラク大統領に代わってタンタウィ軍最高評議会議長が首吊り人形になった。=24日(現地時間)、タハリール広場。写真:筆者撮影=
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【カイロ発】殉教者たちが支えた市民革命

 1月28日、蜂起後初の金曜礼拝の日だった。タハリール広場には「打倒ムバラク」を叫ぶ十数万人が集いアラーの神へ祈りを捧げていた。衣擦れの音が厳粛さを感じさせる。  広場は治安警察が取り囲んでいた。言論の自由を徹底的に封じ …
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治安警察に射殺された若者たちを慰霊するための献花台がしつらえられた。(タハリール広場。写真:筆者撮影)
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【カイロ発】ネットで蜂起、市民革命勝利

 11日午後6時、スレイマン副大統領がムバラク大統領のステップダウンを正式に発表すると、タハリール広場は大きな爆発音のような歓喜が沸き起こった。半信半疑だった昨夜と違って人々の喜びの声は力強かった。  「市民が独裁体制を …
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ムバラク大統領が結局は辞任を否定した前夜と違い人々の喜びの声は力強かった。(11日夜、タハリール広場。写真:筆者撮影)
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【カイロ発】仕事終え、タハリール広場へ

 筆者が投宿するホテルはタハリール広場から南へ約1キロの所にある。午後ともなれば広場に入ろうとする人々が長蛇の列をなし、最後尾はホテルの前に届く。  仕事を終えた市民が広場に繰り込むのである。子供を抱いた夫婦、家族連れ、 …
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市民革命のエネルギーが弾ける。筆者が投宿するホテルは前方の奥にあるのだが、人で埋め尽くされているため大きく迂回しなくては戻れなかった。(8日午後、タハリール広場。写真:筆者撮影)。
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【カイロ発】「誰も新聞・テレビを信じちゃいない」

 外国人記者が出入りするタハリール広場の南入り口付近でギョッとするプラカードを目にした。「Egyptian Press Deceiving Us=エジプトのプレスは我々を騙している」。英語で書いているのは外国人記者を通じ …
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メディア不信を外国人に訴えるプラカード。新聞・テレビへの強い疑念も市民革命の背景にある。(8日、タハリール広場。写真:筆者撮影)
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【カイロ発】アナログ親父も「フェイスブック」

 「反ムバラク政権」コールが耳をつんざくタハリール広場の真ん中に『エジプトの青年有難う。フェイスブック』と書いたプラカードを持つオジサンがいた(写真上段)。ムハマードさん(50歳)。フェイスブックもメールもやらない。日本 …
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ムハマードさんは蜂起初日の先月25日から家に帰っていない。(6日、タハリール広場。写真:筆者撮影)
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