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【ロヒンギャ難民キャンプ報告】帰せば地獄 長期になればパレスチナ化

 「送り帰されるんだったらここで殺してくれ」「国軍は我々を殺しにくる」。  命からがらミャンマーから逃れてきたロヒンギャ難民は口を揃えたように言った。100万人の異口同音だった。  赤ん坊が生きたまま炎に放り込まれる。嫁 …
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食料の配給を求めて炎天下に並ぶ。=ロヒンギャ難民キャンプ 撮影:筆者=

【ダッカ発】ロヒンギャ難民を地獄に連れ戻さないためにジャーナリストができること

 田中と地元紙記者は広大な難民キャンプを必要以上に歩かなければならなかった。警察と軍の目を避けるためだ。  アゴが出るほど歩いた。その分だけ難民キャンプの様子が つぶさに 窺えた。共同トイレがあるが、し尿は垂れ流しだ。テ …
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母親たちの顔は怒っているか、絶望しきっているか、どちらかだった。=23日、ロヒンギャ難民キャンプ 撮影:筆者=

【ロヒンギャ難民キャンプ発】母親は撃ち殺された子どもを離そうとしなかった

 南北10ヵ所に点在する難民キャンプのほぼ中央に位置するタインチャリキャンプ。キャンプの一角を歩くと、すれ違うロヒンギャの誰しもが凄惨な体験を持つ。人口の半分が虐殺されたシュワピン村の生存者たちが、ここにまとまって住んで …
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母親のタツミンさん。2時間余り前まで元気に遊んでいた子どもたちは彼女の腕の中で息絶えたた。=28日、ロヒンギャ難民キャンプ 撮影:筆者=

【ロヒンギャ難民キャンプ発】 虐殺の村 「赤ん坊たちは生きたまま炎に放り込まれた」

 村人のほぼ半数がミャンマー国軍に殺害されたシュワピン村で、国境警備警察が家族を射殺、レイプした後、乳幼児3人を生きたまま火に投げ込んでいたことがきょう、わかった。  家族でただ一人生存していた次男のアブド・サラム君(1 …
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家族で住めば重なり合うようにして寝なければならないほど狭い難民キャンプだが、アブド君一人で住むとだだっ広くて寂しい。=27日、ミャンマー国境 撮影:筆者=

【ロヒンギャ難民キャンプ発】第2のソンミ村事件 生存者「村人の半数が殺された」

 ミャンマー国軍による掃討作戦(2017年8月~)を恐れて65万人のロヒンギャが脱出したラカイン州で、ベトナム戦争中のソンミ村(1968年、村人507人中504人が殺害)と同じような虐殺事件が起きていた。  バングラデシ …
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夫、嫁はじめ一家9人を失ったハビバさん(35歳)は、抜け殻のようだった。抱いているのは娘のアスモトちゃん(2歳)。彼女が泣き出したため、潜んでいたところを軍に見つかった。=26日、ロヒンギャ難民キャンプ 撮影:筆者=

【ロヒンギャ難民キャンプ発】「1万1千人殺害」ミャンマー国軍迫害の実態 国連に伝えた調査団長拘束

 国連人権特別報告者に呼ばれて、ミャンマー国軍によるロヒンギャ迫害の実態を伝えていた難民男性が、バングラ軍に突き出され、その後警察に拘束されていたことがきょう、分かった。  拘束されたのは難民の聞き取り調査を進める「Ar …
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聞き取り調査記録(手前)は、当局に没収されてもいいようにコピーがある。調査員40人全員が亡き者とされても、ミャンマー国軍による迫害のデータは残る。=25日、ロヒンギャ難民キャンプ 撮影:筆者=

【ロヒンギャ難民キャンプ発】ゲットー化始まる 政府高官「強制送還は1~3ヵ月遅れる」

 強制送還の開始が遅れることが決まると、難民キャンプの治安対策は一気に強化された。軍と警察は増派され検問が厳しくなった。  22日夕方、軍は難民キャンプすべてのリーダーに以下の お達し を出したー 1、リーダーは毎日テン …
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軍はマーケットなど人が集まる、すべての場所に展開した。通過車両の検問もする。=23日、ウィキヤ郡 撮影:筆者=

【ロヒンギャ難民キャンプ発】 強制送還・中継地点の島に一時収容施設はなかった

 バングラの有力英字紙the Daily Star と the Daily Observer は政府高官の話として「ロヒンギャ難民強制送還の開始は遅れる」との見通しを示した。ただ遅延が確定したわけではない。  かりにミャ …
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ミャンマー側からロヒンギャたちを乗せてきた船。ある難民は「40ドル払った」という。=22日、シャープリル・ドウィップ島 撮影:筆者=

【ロヒンギャ難民キャンプ発】リーダー射殺と西側メディアなき国連視察

 国際社会の強い懸念で遅れるはずだったロヒンギャ難民の強制帰還が、河野外相のミャンマー訪問を機に23日にも開始される可能性が出てきた。こうした中、国連人権特別報告者のヤンヒ・リー氏が19日から3日間、ロヒンギャ難民キャン …
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難民キャンプのリーダー、ユスフ氏は自宅の居間で殺害された。赤黒い血のりがベッタリと残る。=21日、ロヒンギャ難民キャンプ 撮影:筆者=

【ロヒンギャ難民キャンプ発】4ヵ月間、食料配給のない家族も 大量難民で国連が手続きミス

 人々は洪水となって駆けていた。何か事件でも起きたのかと呆気にとられたが、落ち着いて見ると、洪水の向かう先は配給物資を積んだトラックだった。  黒山の人だかりとなっていて、何人いるのか数えきれない。「ちゃんと並べ」とでも …
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WFPに登録に来た難民。もの凄い人数でしかも騒然とした中、手続きが行われていた。ミスが出ない方が不思議だ。=ロヒンギャ難民キャンプ 撮影:筆者=