【詩織さん事件】ウソ指摘され手震わす警察官僚

陸山会事件で鍛えられている森ゆうこ議員と弁護士で刑事訴訟に詳しい福島みずほ議員。2人は舌鋒鋭く警察官僚を追及した。=27日、参院会館 撮影:筆者=

陸山会事件で鍛えられている森ゆうこ議員と弁護士で刑事訴訟に詳しい福島みずほ議員。2人は舌鋒鋭く警察官僚を追及した。=27日、参院会館 撮影:筆者=

 傲然と「個別の案件にはお答えできない」を繰り返す警察官僚に、少しずつ綻(ほころ)びが出始めた。

 きょう超党派議連が警察庁、法務省などから「TBS記者・山口敬之のレイプ揉み消し事件」についてヒアリングをした。

 議連は「なぜ逮捕状を執行しなかったのか?」を中心に追及した。「刑事部長が逮捕状の執行を止めたケースはあるのか?」と幾度も聴いた。

 警察庁捜査一課の菅潤一郎理事官は「個別の案件にはお答えできない」を繰り返した。

 追及の名手である森ゆうこ議員は、判で押したような官僚答弁を見逃がさなかった ―

 「被疑者(山口)が著名人で官邸とも関係がある。(警視庁=本庁からの)事件指導が行われていた。逮捕状が出ていたにもかかわらず、空港で突然ストップをかけられた。それに対する合理的な説明になっていませんよ」。

 警察庁刑事企画課の宮島広成理事官は「証拠として公判維持できるのか? という視点もある・・・逮捕した以上起訴しなければ人権問題になったりする」とイケシャアシャアと答えた。

警察官僚は追い込まれると身振り手振りを交えて話をずらした。=27日、参院会館 撮影:筆者=

警察官僚は追い込まれると身振り手振りを交えて話をずらした。=27日、参院会館 撮影:筆者=

 起訴できるだけの十分な証拠がなければ逮捕できないというのである。宮島理事官の説明は明らかに 子供だましだ。

 不起訴事案は掃いて捨てるほどある。物証に乏しくても叩きまくって自白に追い込むのが、取り調べの常道ではないか。

 田中は思わず「ウソつけ」と一喝した。取材者にあるまじき行為であると認識しながら、だ。

 記者時代に警察・司法回りを4年経験した杉尾秀哉議員(民進)は、宮島理事官の一見もっともらしいウソに噴き出し、そして声を荒げた。「逮捕状を現場で止めるなんてことあったんですか」。

 宮島理事官は違う事例を持ち出して話をズラそうとした。だが杉尾議員は「本件のようなケースでそれはあるのか、聴いてるんですよ」と切り返した。宮島理事官の はぐらかし は通用しなかった。

 ネット中継があり、マスコミがまっとうに報道していれば、警察官僚のウソは白日の下に さらされた はずだ。残念ながら今日はマスコミも不在でネット中継もなかった。

 『お前ら少数野党なんて怖くないよ』。宮島理事官は人を小馬鹿にしたような薄ら笑いを浮かべていたが、ヒアリングの終盤になると手が小刻みに震えていた。

  ~終わり~

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