「レイプ犯」不起訴相当 第2、第3の詩織さんが出る

「日本人は自分が被害者になってみないと事の重大さが分からない」。プラカードを持つ女性は悲愴な表情で語った。=25日、東京地裁前 撮影:筆者=

「日本人は自分が被害者になってみないと事の重大さが分からない」。プラカードを持つ女性は悲愴な表情で語った。=25日、東京地裁前 撮影:筆者=

 レイプ犯の不起訴相当に抗議した市民がきょう、検察審査会の入る東京地裁前でプラカードを手にスタンディングした。

 「性暴力許さない」「もみ消し許さない」・・・この国が法治国家でなくなりつつあることを憤る言葉が検察審査会に突き付けられた。

 2015年、詩織さんがアベ友の元TBS記者・山口敬之氏にレイプされたとされる事件で、検察は早々と不起訴処分とした。不起訴に承服できない詩織さんは今年5月、検察審査会に処分見直しの申し立てをした。

 おぞましい性暴力は予想通り「不起訴相当」となった。今月22日である。

 レイプ犯の逮捕状が出ていたにもかかわらず、警察官僚が所轄に圧力をかけて潰した。ここに事件の本質が凝縮されている。この時点で検察審査会の結論は決まったようなものだった。

 逮捕→身柄送検が当たり前の事案であるのにもかかわらず、山口氏は書類送検となっただけだ。そもそも検察庁に まともな 捜査資料が存在しないのである。

 検察審査会には独自の捜査権限も能力もない。検察から頂戴した資料が審査のよりどころだ。検察の不起訴処分を くつがえせる はずもない。

レイプ犯の「不起訴相当」を決めた第6検察審査会が入る東京地裁前に抗議のプラカードが翻った。=25日、霞が関 撮影:筆者=

レイプ犯の「不起訴相当」を決めた第6検察審査会が入る東京地裁前に抗議のプラカードが翻った。=25日、霞が関 撮影:筆者=

 しかも事案が事案だ。アベ友の犯罪が問われていた事案で、クロをシロとした検察の決定が見直されるはずはなかった。

 司法キャップを長らく務めていた某社OBは「安倍支配が5年も続いて、検察法務の隅々まで安倍の人事が行き届いている。官邸の機嫌を損ねるようなことなんて できっこ ない」と話す。

 日野市からスタンディング抗議のために訪れた男性(30代)は「社会の底が抜けた」と溜息をついた。

 横浜市から足を運んだ女性(60代)は「『人を殺してはいけない』だとか まともに 考えたら、許されないことが許されている」と眉をしかめた。

 「詩織さん事件」はお身内の記者クラブメディアがあまり報道しなかったことから、検察審査会もあっさりと結論を出した。

 このまま安倍政権が続けば第2、第3の詩織さんが出る。

 〜終わり~

  ◇
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