無実の元死刑囚 袴田さんにチャンピオンベルト

チャンピオンベルトには袴田さんが現役ボクサーだった時と拘置所を出た時の写真が埋め込まれている。ひで子さんの右がスレイマンWBC会長。=6日夕、大田区総合体育館 写真:山田旬=

チャンピオンベルトには袴田さんが現役ボクサーだった時と拘置所を出た時の写真が埋め込まれている。ひで子さんの右がスレイマンWBC会長。=6日夕、大田区総合体育館 写真:山田旬=


 
 冤罪で48年間も獄中に閉じ込められていた元ボクサーにWBC(世界ボクシング評議会)が粋な計らいをした。

 元プロボクサーの袴田巌・元死刑囚(78歳)は1966年、静岡県で起きた放火・殺人事件で逮捕され、1980年に最高裁で死刑が確定した。裁判は物証に乏しく、検察側は自白に頼った。自白調書45通のうち44通が却下された。自白の任意性が疑われたのである。にもかかわらず有罪が確定する。典型的な冤罪のケースだった。

 弁護団は2度に渡り再審請求した。DNA鑑定の結果、現場に残された衣類に付着していた血痕が袴田さんのものでないことが判明。先月27日、静岡地裁は再審開始と刑の執行停止を決定した。

 WBCはこれを受け袴田さんにチャンピオンベルトを授与することにした。名誉回復である。

 大田区総合体育館で今夕、WBCのマグリシオ・スレイマン会長が世界タイトルマッチに先立ち、袴田さんの姉のひで子さん(81歳)にチャンピオンベルトを手渡した。受け取ったひで子さんは会場に向けて誇らしげに掲げた。

 袴田さん本人は半世紀近い獄中生活で心身を病んでいるため、姉のひで子さんが代理で受け取ったのである。会場からは惜しみない拍手が湧き起こった。「ジャッジ(裁判官)を呼べ」のダシャレも飛んだ。

「ボクシング協会の皆様がずっと支援して下さったおかげです」。ひで子さんは感謝の言葉を述べた。=写真:山田旬=

「ボクシング協会の皆様がずっと支援して下さったおかげです」。ひで子さんは感謝の言葉を述べた。=写真:山田旬=

 スレイマン会長は「法と正義が貫かれた。ミスター袴田は自由の身となった」と喜んだ。

 日本プロボクシング協会は無実の仲間を救うために支援活動を続けてきた。バスを仕立てて静岡まで行き無実をアピールしたり、「無罪Tシャツ」を作るなど熱心な救援活動を繰り広げた。

 「ボクサー崩れということで(警察に)ひどい扱いを受けた。新聞からは『(袴田さんが)犯人で間違いない』と書かれた」。ひで子さんは当時をつらそうに振り返った。

 警察が偏見に基づいて捜査を進め、マスコミが有罪に向けた世論作りをする。冤罪が作られる構図は半世紀経っても変わっていない。

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