【サルデーニャ発】 ベルルスコーニ首相が目論んだ「核の島」 ~原発編~

原発建設予定地のひとつサンタ・マルガリータのビーチ。島の最南端だ。(15日、カリアリ市。写真:筆者撮影)

原発建設予定地のひとつサンタ・マルガリータのビーチ。島の最南端だ。(15日、カリアリ市。写真:筆者撮影)


 ローマから南西に飛行機で一時間ほど飛ぶと地中海にぽっかりと浮かぶサルデーニャ島に着く。日本の九州を二回り小さくしたような島だ。

 絵葉書きに出てくるようなエメラルドグリーンの海に囲まれた島は、高級リゾート地としても名高い。ベルルスコーニ首相もここに高級別荘を構える。

 ベルルスコーニ政権は2008~09にかけて島に武器庫を建設すると発表していた。島には米軍の基地があるため、辻褄は合う。

 だがベルルスコーニ政権に常日頃から疑心を抱いてきた「反核団体」が調べたところ、建設されるのは武器庫ではなかった。原子力発電所だったのだ。

 ベルルスコーニ政権が島の4か所で2013年から原発建設に着手するということが明らかになったのである。建設予定地4か所のうち3か所は島の南部に集中する。首相の高級別荘があるのは島の最北部だ。

 島にはさしたる産業はない。ホテル、別荘の他はオリーブ畑と山肌だ。失業率は20%にも上り貧しい。電力会社と政府は札束で頬を叩けば簡単に島民を切り崩せると思ったのだろうか。

 ところが権力者の目論み通りには行かなかった。静かな島で原発反対の気運が盛り上がったのである。今年5月の地方選挙では原発の是非を問う住民投票が実施され「建設反対」が、投票者数の97%を占めるに至った。「原発は要らない」と唱えるエコ派の候補が、中心都市カリアリの市長に当選した。

 有権者が原発に強い危機感を抱いているのは米軍基地で行われる軍事演習によるものだ。島民は「核」と「放射能」の恐ろしさを嫌というほど思い知らされてきたのである……(つづく)

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